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「やっぱり無理です」入社初日に退職届を出した“期待の新人”。上司も納得してしまった退職理由

「業者に回した」……ペット販売の闇

 ペットショップで売れ残った犬猫は、「引き取り屋」と呼ばれる業者にお金を払って引き渡されることがあるのです。引き取り屋は、劣悪な環境で犬猫を飼い、遺体を大量に遺棄して逮捕された事件も複数あります。  そもそも、ペットの生態販売にこのような「闇」があることは、動物好きな高橋さんなら、薄々知っていたのでは? でも、自分の就職先でも現実に行われていると知って、ショックを受けたのかもしれません。

辞めた気持ちがよくわかる

 実は中村部長はもともと店舗出身です。動物好きでこの会社に就職したそうですが、経営陣からの評価が高く営業部長にまで上り詰めました。 「店舗を離れて久しいですが、僕は今でも動物は大好きで、自宅でも犬2匹と猫1匹を飼っています。今回の高橋さんの件、スタッフの前では言及しませんでしたが、とても共感しています。 私も新人の頃は『このワンちゃん、売れ残ったらどうするんだろう』と思ったものでした。営業部に転籍してからは『売上げ第一主義』だったので、いつの間にか私の中では『動物=商品』となっていました。だから、彼女の気持ちはとてもよく分かるんです」  配属初日に出された退職届は、その後会社に受理され、高橋さんの退職は確定したそうです。願わくば、動物のためになるような仕事に就いて、力を発揮してほしいものです。 <文/ベルクちゃん>
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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