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串カツ田中、創業当時は「絶対うまくいくわけない」と言われたが…15年で“全国318店舗”まで成長できたワケ

ユニークで面白い取り組みを受け入れる社内文化がある

串カツさとう

2018年まで行っていた「串カツさとう」のエイプリルフール企画

 また、2018年のエイプリルフール企画では、串カツ田中ならぬ“串カツさとう”に店名変更したキャンペーンを実施。「安易に店名を変えるべきではない」といったお客様からご指摘をいただくほどの反響を呼んだ。  そのほか、一時的に新卒スタッフだけの「新卒ルーキー店舗」を作ったり、コロナ禍では店舗内で契約農家からの産直野菜を販売したりと、ユニークな取り組みも積極的に実施している。 「串カツ田中が掲げる『1人でも多くの笑顔を生むこと』という理念のもと、お客様やスタッフ、取引先など全てのステークホルダーがワクワクでき、楽しめるかどうかを常に念頭に置いています。たとえ採算度外視でも、理念を体現できるかが重要だと考えており、従業員同士でアイデアを出し合いながら、施策やキャンペーンを企画していますね」  今後、見据える展望は「1000店舗の達成」と「セントラルキッチンの設立」だという。串カツ田中は和歌山、鳥取、山梨を除く44都道府県に出店を果たしている。まだ未上陸の地域も含めて、店舗数の大台に乗せていくために尽力していくそうだ。  そして、2023年10月には、共働き世帯向け手作りお料理配達サービス「つくりおき.jp」を展開する株式会社Antwayと業務提携をし、新たに宅食事業を開始。  自社工場で共働き世帯に向けた料理を製造・配送を担い、そこで得た知見を将来的にセントラルキッチンの運営に活かしていきたいとのこと。  一枚のレシピから始まった串カツ田中。創業15周年を終え、2024年もさらなる挑戦の日々が続く。 <取材・文・撮影(人物)/古田島大介>
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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