矢吹奈子22歳、HKT48卒業から「アイドルではなく俳優」の道を選んだワケ
元HKT48で俳優の矢吹奈子さん(22歳)は、小学生の頃から指原莉乃さんに憧れ、2013年にHKT48の3期生オーディションに合格し、見事アイドルデビューを果たした。
矢吹さんは小学6年生からHKT48に加入したわけだが、そこからの10年間は「かけがえのない“青春”そのものだった」と振り返る。
「学生時代の青春といえば、修学旅行や文化祭、体育祭とかだと思うんですけど、どれも参加できていなくて。小学6年生からHKT48の活動を始めたこともあり、アルバイトもしたことがないんですよ。
世間一般の学生生活とは無縁だったかもしれませんが、そのぶんアイドル人生はすごく充実していたというか。本当に必死になって頑張ってきたなと。メンバーと共に笑い、ときには泣いたりぶつかったり。また、ファンの方と絆を深められる選抜総選挙や握手会など、たくさんの思い出が詰まっていて、私にとって何にも代えがたいものでした」(矢吹さん、以下同)
なかでも、2016年の「AKB48 45thシングル選抜総選挙」で初ランクインしたときが、今でも思い出に強く残る出来事だったそうだ。
「実は選抜総選挙の開票イベント当日(6月18日)が、自分の誕生日だったんですよ。ファンの方に支えられ、応援してもらい、初めてランクインできたのは、まさに一生忘れられない誕生日プレゼントでした」
そんな矢吹さんに転機が訪れたのは2018年。
日韓合同アイドルオーディション「Produce48」に参加し、IZ*ONE(アイズワン、オーディションで結成した日韓混合のアイドルグループ)のメンバーとして2年半もの間、韓国に活動拠点を置いたことだった。
オーディションに参加したときは、「ちょうど伸び悩んでいた時期だった」と矢吹さんは言う。海を飛び越え、韓国進出を目指したのは「自分を一から見つめ直し、まだ気づけていない魅力を見つけたかったから」だと話す。
「総選挙のランキング順位が落ち、他のメンバーの躍進ぶりが目立つなか、『自分の“立ち位置”と“人気”が釣り合っていない』と感じていて、この状況を変えたいと思っていたときに、オーディションの話をいただいたんです。
実は、韓国のサバイバルオーディション番組『SIXTEEN』をちょうど観ていたときで、K-POPアイドルの歌やダンスに取り組む姿勢、完成度の高さに驚いていたんですよ。自分も歌やダンスのパフォーマンスでファンを魅了したいと考えていたので、Produce48のオファーをいただけたのはとても幸運なことでした」
その後はAKB48チームBとの兼任、AKB48選抜総選挙のランクイン&選抜入り、HKT48シングル楽曲での単独センター抜擢など、2023年4月にHKT48を卒業するまで、人気アイドルとして駆け抜けてきた。
「HKT48での10年間は人生の全てが詰まっている」
そう語る矢吹さんは今、新しい一歩を踏み出そうと俳優の仕事に力を注いでいる。アイドルから俳優へシフトし、自分の「魅力」を追求し続ける矢吹さんに話を聞いた。
「AKB選抜総選挙」で初ランクインした思い出に残る“誕生日”
伸び悩んだ自分を変えたい一心で参加した「Produce48」
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
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