タトゥーOKなサウナが高円寺に。さすがサブカルの街なのだ【ミスSPA!2022 新 唯/ベストサウナVol.4】
週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2022」たちによる、連載「ベストサウナ」。第4回は「サウナリウム高円寺」をレポートする。
●今回のサウナー・ミスSPA!2022 新 唯ちゃん
1997年、栃木県生まれ。タレントとして活動。公式X(@arata_yui_)
古くよりバンドマンや芸人に愛されてきた高円寺は、中央線カルチャーを代表する街である。サウナこそないが銭湯好きの聖地として知られる小杉湯や、昭和レトロの雰囲気が残る老舗のサウナサンデッキなど、温浴施設もローカルな魅力に溢れた名店が多い。
2022年10月、そんな高円寺に新たなサウナ施設が誕生した。高円寺駅北口から徒歩7分。純情商店街を通り抜けた先の雑居ビルの4階に「サウナリウム高円寺」はある。
受付の左手がカフェになっており、右手がサウナエリア。サウナ室の半分が三角形の3段ベンチになっていて、上に行くほど狭くなっている。ハルビア製の大型ストーブはパワフルで、セルフロウリュはもちろん、不定期でスタッフによるアイスロウリュ&アウフグースも行われるので、温度も湿度も申し分ない。ベンチ最上段は天井がかなり近いので、強烈な熱さを体感できるだろう。
十分に温まったら、サウナ室隣の水風呂へ。チラーで約15℃に保たれており、上級者にもビギナーにも心地よい冷たさだ。数歩の距離にあるととのい椅子は、頭上に小さな窓が開いた半外気浴。大きなモニターにアクアリウムの映像が流れ、サーキュレーターやデトックスウオーターが完備されるなど、内気浴スペースも充実していた。しっかり熱いサウナと、しっかりキンキンに冷えた水風呂で、心地よい感覚がカラダに染み渡る。この空間はきっとサウナ好きが作っているのだろう、アベレージが非常に高い印象だ。
そして、この施設の最大の特徴が屋上の外気浴スペース。ポンチョを着用して、受付の外にある階段で上るため、動線には難がある。だが、一歩踏み出せば、そんな不満が吹き飛ぶほどの“チルい”空間がそこに現れる。周りに高い建物がないので空が広く、天気が良ければ富士山も拝めるという眺望が最高。内気浴での小休憩を2~3セットこなしたあと、締めに屋上でのんびり大休憩というルーティンがベストに思えた。
また、ここは意見が分かれるところだが、屋上隅に灰皿があるので喫煙も可能。さらに、サウナ施設には珍しくタトゥーもOK。そのためか、20代、30代の若いサウナーの利用者が多いのだとか。このユルさもまた、高円寺らしくていいじゃない。
<取材・文/森野広明 撮影/三橋直人>
ディープスポット高円寺の青空の下、サウナでととのうチル体験
サブカルの聖地に誕生したととのい空間
<取材・文/森野広明 撮影/三橋直人>
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