更新日:2024年02月02日 17:30
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これって理想郷!サウナ大使が手がけた「渋谷SAUNAS」を体験したよ【ミスSPA!2022 中村みずき/ベストサウナVol.1】

週刊SPA!主催の新人発掘オーディションを勝ち抜いた「ミスSPA!2022」たちによる、連載「ベストサウナ」。第1回は、「サウナ大使」であるタナカカツキ氏がプロデュースした「渋谷SAUNAS」をレポートする。 ベストサウナ●今回のサウナー・ミスSPA!2022 中村みずきちゃん ’01年生まれ、富山県出身。モデルとして活動。公式Xアカウント(@13mizuki_5

9つのサウナと寝水風呂は秀逸。ととのいを追い求めた至極の空間

ベストサウナ

サウンドが楽しめるサウナではドラマ『サ道』の音楽を担当したとくさしけんご氏が監修&楽曲を提供

再開発により目まぐるしく表情を変える渋谷は「生き物」に例えられることがある。そんな渋谷に2022年12月、サウナ施設が誕生した。施設が少なくサウナーの鬼門だった渋谷に、現代サウナーのバイブル『サ道』の著者・タナカカツキ氏が手がけるとなれば、期待せざるを得ない。

サウナ不毛地帯に突如として現れた日本最高峰の施設

駅から5分。代官山方面への坂の途中に「サ」のネオンサインが飛び込んでくる。ここ、『渋谷SAUNAS』は、9つのサウナと4つの水風呂、さらに外気浴スペースが備えられた、一棟まるまるサウナに特化したビルだ。東側の「LAMPI」と西側の「WOODS」の2つのエリアを男女日替わりで利用でき、個性的なサウナに飽きることはない。 半個室のソロスペースで白樺の香りを堪能できる「VIHTA」や脚の位置を高くして寝転べる「BED」、 茶室をモチーフにした「TEETÄ」など、すべてのサウナでオートまたはセルフロウリュが可能なのも嬉しい。頭まで冷やせる寝水風呂「MATALA」に、深さ150cmの水風呂「SYVÄ」もハイクオリティ。もちろんアウフグースや、ウィスキングなどのサービスも抜かりはない。
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屋外に設置された水風呂「SYVÄ」は145~150cmと関東最深級。水温は体感13℃ほどでかけ湯後ならば潜水OKだ

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2Fの水風呂「MATALA」 では寝ながら後頭部が冷やせる

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円柱型ストーブで蒸される「TEETÄ」は暗くて瞑想向き

これらの多様なサウナ体験は施設の魅力だが、決して目新しいサウナが造りたかったわけではない。ベースにあるのはサウナが大好きな大人たちによる「理想のサウナを造りたい」という思いだ。 例えば、訪れたサウナーから人気の「SOUND SAUNA」は座面下に4台のスピーカーを設置し、コンサートホールのように湾曲した天井が音を反響させている。BGMだけでなく、ストーブ上部の特注オブジェの効果でロウリュの音まで広げているというから、すさまじいこだわりだ。 ベーシックな部分でも、肌に触れる木材はなめらかに削り、サウナ室の時計や室内の張り紙などのノイズは、脳を休めるために徹底的にシャットアウトしている。そのおかげか、大都会とは思えない静かで心地のよい外気浴を楽しめる。きっと、目新しさの奥にある『渋谷SAUNAS』の真価は2度、3度と利用し続けることで、色濃く浮かびかがってくるものだろう。 サウナもまた「生き物」なのである。
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3F全体が外気浴エリアとなり、ベンチや段差で自由にととのう

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取材・文╱森野広明 撮影╱三橋直人 近藤孝一
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