更新日:2024年03月25日 11:44
お金

大手銀行の元社員が明かす、ラブホ業界「じつはドル箱」の裏話

ラブホの秘密②じつはドル箱!銀行も狙うラブホ業界との取引

スーツ 地銀や信金はともかく、メガバンクでは「水商売」にあたる先とは決して取引をしない。しかしビジネスホテルやシティホテルとなると、話は別である。土地を持っていれば、それを担保に融資をすることができる。  ホテル業界は、約10年単位で改装が必要な業界である。そのため改装費用のための資金需要が発生し、銀行にとって融資の材料となる。特に派遣型風俗店と提携しているラブホは回転率が高く、劣化が早い。そのため、約6年単位で改装が必要と言われている。

高い回転率は「休憩」のお陰

 超高級ラインを除き、ビジネスホテルやシティホテルなど、ホテル業界の売上を決めるキモは「回転率」だ。ラブホテルの回転率は高い。1日で2.5回転、多いところでは8回転するホテルもある。これは「宿泊」だけでなく「休憩」というシステムを取り入れているからである。  1部屋あたりの面積も狭いため、部屋数も多い。1日で4000万円の売上を計上したホテルも存在する。その売上金で金融商品を購入してくれれば、銀行にとって超優良顧客を意味する「大口先」となるのだ。
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ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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