更新日:2024年03月25日 11:44
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大手銀行の元社員が明かす、ラブホ業界「じつはドル箱」の裏話

ラブホの秘密③外国人から絶大な人気

 日本ではどこか後ろ暗さを感じるラブホテルだが、実は海外から注目が集まっている。「外国人が日本に来る際に、調べておくべきことベスト3」に入っていたり、外国人向け観光サイトでも頻繁に取り上げられている。  通常のホテルに比べて料金が安いし、タッチパネルでことが足りるため、日本語を話さなくて済むし、過剰なサービスもない。都心の便利な場所にあれば、田舎にもある。そのうえアメニティが豊富に揃っているため、長期間日本にやってきて、全国各地を旅するバックパッカーにも好評なのだ。

ラブホテルは「日本の文化。恥ずかしいことではない」

 彼らはラブホテルに入ることを、日本人と違って恥ずかしいことと思ってはいない。「日本の文化」として受け入れている。例えば海外の雑誌で、ラブホテルはこう紹介されている。 「日本はかつて3世代で住んでいた。そのため家の中で性愛行為をできる場所がなく、夫婦が外で愛を育むために作られた、ユニークな建築物がある」と。  香港ではブルース・リーが晩年を過ごした家が、ラブホテルになっている。売り出された住居が、時間貸しのシステムを用いたホテルになるパターンは、海外ではよく見られる。  ラブホテル業界で有名な「目黒エンペラー」には、ドイツやフランスのホテル業者が視察に来たこともある。ヨーロッパにラブホテルを建てるためではなく、デザインやサービスなどの仕掛けを、リゾートホテルに取り入れるためである。  ラブホテルを設計した事務所や、日本の有名なラブホテルには、諸外国からの取材の申し込みも多くあるという。どれも「日本の文化」という切り口で、海外のテレビや雑誌で紹介されている。
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男と女がいる限り…
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ライター、作家。主に金融や恋愛について執筆。メガバンク法人営業・経済メディアで働いた経験から、金融女子の観点で記事を寄稿。趣味はサウナ。X(旧Twitter):@yel_ranunculus、note:@happymother

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