ライフ

働き盛りのサラリーマンにも骨粗鬆症のリスク…専門医が警告する“特に要注意な人”

 骨粗鬆症といえば、「老人がかかる病気」というイメージがあるかもしれない。だが、「骨粗鬆症の難民ゼロ」を目標に活動する整形外科医の渡邉順哉氏によると、働き盛りのサラリーマンが発症するケースもあると警鐘を鳴らす。

骨粗鬆症になることで命に関わることも

正順会

整形外科医の渡邉順哉氏

そもそも骨粗鬆症とはどのような病気なのか。「骨粗鬆症は骨がもろくなることによって、転んだり、尻もちをついたりしただけで簡単に骨折してしまう病気です」と渡邉氏は解説する。 「骨粗鬆症はとくに自覚症状がないので、骨粗鬆症になって困ることはありません。ですが、そのまま放置しておくと骨折のリスクが高まりますし、万が一骨折すると、入院したり、寝たきりになったりする可能性もある。その後の生活に大きな悪影響を与えてしまいます」  とくに怖いのが、骨粗鬆症を放置して股関節や腰が骨折してしまうケース。 「股関節や腰を骨折すると、寿命に大きく影響します。大腿骨を骨折した場合、5年生存率が50%になる、ガンよりも怖いデータもあります」

骨粗鬆症には女性のほうが圧倒的になりやすい

骨粗鬆症のリスク

※写真はイメージ

 では、骨粗鬆症にはどのような人がなりやすいのか。 「中年以降の女性のリスクが圧倒的に高いです。男女比の割合でいうと。1対10ほどの差があります。というのも、女性ホルモンが骨の代謝を調節しているので、閉経によって女性ホルモンが減少すると、骨粗鬆症を発症しやすくなります」  先述した通り、骨粗鬆症には自覚症状がないので、早期発見をするには検査を受けるしかないという。 「男性は女性のように一気にリスクが高まることはありませんが、女性の場合は、40歳を過ぎたら最低1年に1回は精密検査をおすすめしています」
次のページ
働き盛りのサラリーマンにも骨粗鬆症のリスク
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ