新人社員が異例の「試用期間で契約終了」になったワケ。2日連続で欠勤した理由にア然
多くの企業は、新卒採用や中途採用、正社員・契約社員を問わず、3~6か月の使用期間を設けることを就業規則で定めている。業務適正や勤務態度を見極めるためで、ほとんど従業員はそのまま本採用へと移行となる。
しかし、使用期間のみで雇用契約を打ち切られるケースもないわけではない。
コールセンター委託会社で現場の監督業務を担当していた前田定宏さん(仮名・43歳)は、大勢のオペレーターの上司にあたる。彼女たちの中には正社員として働く者もいるが、大半は派遣社員や契約社員などの非正規雇用。スタッフの入れ替わりも頻繁にある職場だが、それでも使用期間のみで終了となるケースは滅多にない。
「ウチの会社の試用期間は3か月ですが、そこで切るのは相応の理由が必要。同僚の私物を盗む、無断欠勤が続いたなど余程のことがなければできません」
契約社員として採用した問題の女性Mさんが入社したのは23年9月。当時20代半ばでそれまでコールセンターでの業務経験はなかったが、契約社員の一般事務や販売員などの経験を持ち、経歴的に問題があるようには見えなかった。
「正社員の経験はなかったですが、ウチみたいなコールセンターはそういう方が多いですし、特に問題があるとは思いませんでした。我々の業界も人手不足ですし、人材の確保は急務ですから。
それにMさんは不慣れな仕事に苦戦している様子はありましたが、仕事には真面目に取り組んでいるように見えました。今となっては私の見る目がなかったのかもしれませんが、問題が発覚するまでまったく気づきませんでした(苦笑)」
実は、Mさんは入社から1か月半が過ぎた頃、発熱による体調不良を理由に2日間連続で欠勤する。いずれも当日朝に連絡があり、前田さんは「ゆっくり休んでください」と伝えたそうだ。
「社内用の連絡ツールで欠勤のメッセージが入っていたのを確認しましたが、電話でも連絡が来ました。大抵はメッセージだけ送って終わりのため、この時点ではむしろしっかりしていると好印象を抱きました」
彼女が休んだのは木曜・金曜だったことから次に出社したのは翌週の月曜日。欠勤したことを詫びてきたため、「気にしなくていいですから」と声をかけたそうだ。
「本当に体調不良だと思っていましたし、欠勤といってもたかが2日。本人には伝えていませんでしたが、この時点ではMさんの本採用は内定していました。けど、これを覆す情報がほかのオペレーター2人から告げられたんです」
それはMさんが欠勤した本当の理由は体調不良ではなく、地方で行われた男性アイドルのライブに参加するため。グループの1人が彼女の推しメンで仕事を休んで遠征していたらしい。しかも、そのことを武勇伝のように同僚の女性オペレーターに喋っていたのだ。

※画像はイメージです。以下同
試用期間中、発熱と体調不良で2日連続で欠勤
地方開催のアイドルのライブに行っていたことが発覚
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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