ライフ

シャンプーは“2度洗い”が基本?「正しい髪の洗い方」をシャンプーソムリエに聞く

トリートメントは安いものでも充分

お風呂

※画像はイメージです

 その「100ml/1000円」の代表格が、サロン専売品のアミノ酸系シャンプーです。これは低刺激でしっとりと洗い上げてくれ、髪の毛が傷みにくいのが特徴です。  ただし、洗浄力が弱いため、泡立ちにくいという欠点があります。しかも、油汚れに特化しているわけではないので、しっかり油分を落とそうと思えば、油汚れ用のシャンプーを使ったほうが機能的かつコストも抑えることができます。  他方、シャンプーした後に使うトリートメントは、そこまでお金をかける必要はないです。それよりも、自分の髪質に合ったシャンプーにお金を使ったほうが合理的だと言えます。ドラッグストアやスーパーなどで安く購入できる高級アルコール系(石油系)界面活性剤入りのシャンプーは、洗浄力が高く泡立ちやすいのが特徴です。

ノンシリコンシャンプーは本当に必要?

三村浩章

57歳とは思えないほどサラサラな三村さんの髪

 知識として抑えておきたいのは、かつてのような石油由来の界面活性剤入りシャンプーは、もう日本で製造されていないということ。なので、頭皮への影響は心配なく、安全性の面では問題視しなくて大丈夫だといえます。  しかし、肌刺激という意味では強いため、先述した「100ml/1000円」のシャンプーを購入するのが理想ではあります。  また注意したいのは、ノンシリコンシャンプーと謳っているものです。本来は体内に入れても問題がない成分であるシリコンを、あえてシャンプーの成分から抜いてしまうことで、髪がきしむ原因を作り、キューティクルを痛めてしまうからです。  以上のように、自分に合ったシャンプーを選び、正しいシャンプーの仕方を実践することで、髪の健康を維持していくことが大事なのではないでしょうか。 <構成/古田島大介> 【三村 浩章】 合資会社サステア代表。滋賀県彦根市に美容室「hair make COUR」を経営。一般社団法人シャンプーソムリエ協会(JSSA)が認証するシャンプーソムリエとして、正しいヘアケアの知識を日々発信している。2021年にオリジナルシャンプーブランド「SUSTAIR」を販売
1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている
1
2
3
おすすめ記事