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いつも閉院ギリギリに「お風呂に入ってから」来る女性患者にイライラ…“予想もしていなかった事情”に反省

 勝手な思い込みや決めつけで、他人を傷つけてはいないだろうか。SNS炎上が起こる原因のひとつとして問題視されることもある想像力の低下や欠如は、リアルな日常生活でも起きているようだ。今回はそんな体験をした水川玲奈さん(仮名・20代前半)に話を聞いた。
クリニック 受付

※画像はイメージです

整形外科にやってくる30代女性

 整形外科でリハビリを担当することになった玲奈さんは、自分だけが新人という職場環境に早く馴染みたいと考えて頑張っていたとか。リハビリを受けにやってくる患者も多かったが、閉院時間の30分ほど前にはガランとしていた。 「患者さんが帰ってから、掃除機をかけて帰る感じです。一応、18時半までの勤務にはなっていて、患者さんがいて遅くなる場合は残業手当がつく仕組み。ただ、その頃は自宅でリハビリに関する本や資料を読み漁って勉強していたので、早く家に帰りたかったです」  そのようななか、交通事故に遭ったという30代の女性Sさんが治療のため週3~4回やってくるようになった。ただ、やってくるのはいつも受付時間のギリギリ。そんな女性に、玲奈さんは「少し嫌気が差していた」と話す。

髪の毛がほんのり濡れているので…

「しかもそのSさん、いつも髪の毛がほんのり濡れている。入浴剤やシャンプーの香りもするので、『お風呂に入るぐらいなら、さっさと来いよ』と思っていたのです。でも、愚痴を言う相手は誰もいません。職場のスタッフ同士で患者さんのことを話すのはNGでした」  もちろん、症状など状況について話すのはOKだったが、患者が誤解して嫌な気持ちにならないよう配慮するようにといった細かい決まりも。そして、玲奈さん以外のスタッフ3人もそれを守っていた。新人の玲奈さんが文句や愚痴を言うわけにはいかない。 「言葉として吐き出せない分、余計に鬱憤が溜まっていきました。ただ、Sさんも愛想がよく、悪い人間ではないようにも感じます。それでもお互い、とくに話しかけることもなかったため、それ以上のことはわからずにいました」  そのため病院がイレギュラーで休みになるとき事前に渡すお知らせの用紙には、特別に閉院時間を書き込んで、マーカーペンで線まで引いて渡していたと玲奈さん。「自分でも嫌味っぽいとは思っていましたが、改善してほしかったのです」とも続ける。
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「調子に乗るじゃない!」と思っていたが…
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ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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