ライフ

夏場になると「孤独死現場の依頼が増える」理由とは?特殊清掃人が語る壮絶な仕事

背筋が凍るほどの凄まじい現場

特殊清掃現場

清掃後の特殊清掃現場(ブルークリーン画像提供)

 今まで、数え切れないほどの孤独死現場の清掃をしてきたが、背筋が凍るほどの凄まじい現場に遭遇したこともあるという。 「孤独死というか自殺された方の家だったのですが、壁に自分の手に血をつけて『怨』という字を書いて、足元で亡くなっていた現場もありました。他にも精神がおかしくなっていく過程の日記を書いている人もいました。最初は事故を起こしてしまい加害者側になるところから始まるんです。『一生償って行かなくてはいけない』というところから日記が始まるのですが、どんどん字が書けなくなっていって、最後、自殺してしまった方など。そういう現場の時は、かなり精神的に疲弊します。日記も依頼主のご遺族に見せるか見せないか、かなり悩みました」  孤独死する年齢で多いのは50〜60代が多く、70代〜80代になると少なくなるようだ。おそらく若くして不摂生での突然死が多いのではないかと推測される。年々増え続ける孤独死案件の仕事で現場は常に人手不足の状態のようだ。 「いまは仕事を振って、専門的な作業を迅速に行なってくれる提携業者を増やし、なるべく最短で現場作業に移れるように日々、努力を続けています」 <取材・文/山崎尚哉>
(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
1
2
3
おすすめ記事
ハッシュタグ