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“蓮舫ステッカー騒動”で議論再燃「ステッカーは誰が、何のために貼るのか?」アーティストを直撃

日本で活動するアーティストを直撃

「R」マークのステッカー

繰り返すが法的な観点から言えば完全にクロだ

 では、日本国内で活動するアーティストは今回の“蓮舫ステッカー騒動”や、ステッカーを取り巻く現状についてどう思っているのだろうか。都内全域で活動しているストリートアーティストのAさん(仮名)が、「法的な部分についてはノーコメント」と前置きした上で取材に応じた。 「都内でステッカーボムのメッカといえば、まず渋谷、原宿、そして新宿。あとは中野、秋葉原、上野、浅草辺りがメジャーです。その他の街でも見かけることはありますが、区によって対応はまちまちで、厳しいところでは1枚も見かけませんね。貼られる場所は主に電柱や標識、ガードレールや配電盤といった公共物が多く、誰かが貼り始めると、そこに集中するといった感覚です」
「R」マークのステッカー

肖像権の問題もありそうだ

 貼っているのは、主にどういう人物なのだろうか。 「やはりクリエイターが多いですね。最近ではご丁寧にSNSアカウントのURLとか、QRコードを表記しているものも見かけます。貼る目的としては、単純に自分の作品を見てもらいたいという気持ちや、政治的あるいは思想的メッセージ、宣伝などさまざまなものがあります。ですから、今回ニュースになった件も、蓮舫さんを支持するという政治的意図があったのであれば、ステッカーボムとしてはありふれたものだったのです。ここまで叩かれた理由としては、法的な問題を筆頭に、とにかく“悪目立ちしてしまった”の一言に尽きますね」

ステッカーにも“御法度”な貼り方も

「R」マークのステッカー

「R」マークのステッカー

 Aさん曰く、ステッカーボムにも“暗黙のルール”があるという。 「タブーとされているのは、誰かが貼ったステッカーの上に自分のステッカーを被せる行為。これはヒップホップでいうところの“ディスり”にあたり、宣戦布告と受け取られます。件の『R』ステッカーは、このルールを侵しているものが多く、クリエイターからも非難の声が上がっていました。ですから、貼ったのはやはりストリートのことを知らない人物だと思われます。まあ、(ストリートアートに)理解のない人からすれば、ストリートもへったくれもなくただの犯罪行為でしょうが……(苦笑)」
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インバウンドブームによる影響
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2015年よりライターとして活動中。実話誌を主戦場に、国内外の裏社会事情や珍事件、B級ニュースなどを追い続けている。イベンターとしても活動しており、東京都・阿佐ヶ谷のライブハウス「南阿佐ヶ谷Talking Boxトーキングボックス」で月に1回、出版関係者を招いたトークイベントを開催中。Twitter:@zerojirou

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