トー横キッズに、風俗嬢も…「コロナ前より儲かってる」レンタルルーム経営者が実態を語る
コロナ禍が始まって早3年。経済的打撃を受けた業界は数知れないが、中でも濃厚接触の極致である性風俗産業へのあおりは大きく、店舗で稼げなくなった風俗嬢たちは路上へ出て個人売春を始めるようになった。都内有数の立ちんぼスポットと呼ばれる新宿・歌舞伎町の大久保公園には若い日本人女性の姿が目立つようになり、「Z世代立ちんぼ女子」などと呼ばれ、社会問題になっている。
「首を絞められた」風俗嬢からの緊急SOS…歌舞伎町のレンタルルーム経営者に聞く“仰天トラブル”
「うちもコロナで一時は(売上が)ガタ落ちしました。けれど、立ちんぼの人たちが増えてくるにつれてジワジワ回復し、今ではコロナ前よりも儲かっています」
そう語るのは、歌舞伎町をはじめ都内で複数のレンタルルームを経営するAさん。そもそも、レンタルルームとラブホテルの違いは何なのだろうか。
「用途はほとんど変わりませんが、まずレンタルルームは料金がラブホテルに比べて格安です。その代わり宿泊は出来ませんし、枕や毛布などの寝具も置けないことになっています。設備の規模感としては漫画喫茶と同等ですね」
ラブホテルとレンタルルームはともに「店舗型性風俗特殊営業」として風営法の管轄下にあるが、主に料金体系と設備面に違いがある。
まず、都内のラブホテルは2時間の休憩で6000〜9000円が相場といわれるのに対し、レンタルルームは2時間の利用で2500〜4500円と約半額。ただし、豪華な設備を持つことも多いラブホテルに比べ、レンタルルームの設備は漫画喫茶の3〜4人部屋にシャワーがついた程度の店舗が多い。
レンタルルームの強みとしては、30〜45分からの短時間利用が可能であったり(店舗による)、ラブホテルと違って1人でも利用可能な点が挙げられる。
なお、Aさんは「宿泊できない」と述べているが、多くのレンタルルームが「ナイトパック」などの長時間滞在プランを3500〜4500円程度で提供している。また、「寝具が置けない」理由については、宿泊を目的とする施設と見なされた場合、届出上の問題が出てくるからだという。
しかし、そんな状況下で人知れず恩恵を授かっているのが、「簡易ラブホテル」とも呼ばれるレンタルルームだ。
【後編記事を読む】⇒
稼げる?レンタルルームの実態
実は風営法の管轄下。料金と設備は?
2015年よりライターとして活動中。実話誌を主戦場に、国内外の裏社会事情や珍事件、B級ニュースなどを追い続けている。イベンターとしても活動しており、東京都・阿佐ヶ谷のライブハウス「南阿佐ヶ谷Talking Boxトーキングボックス」で月に1回、出版関係者を招いたトークイベントを開催中。Twitter:@zerojirou
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