仕事

“おしゃれな作業着”が現場で人気「3K仕事のイメージを変えたい」創業者の想い

目標は「3K」のイメージを変えること

HARADA株式会社

現在は500社以上のユニフォームを手掛ける

原田さんがオーダーユニフォームの制作を始めると、多くの取引先から「うちでもオリジナルのデザインのものがほしい」という声が上がり、次第にHARADAの主要ビジネスに成長することになった。現在では500社以上ものユニフォームを手掛けるまでになった。 原田さんはこのビジネスを通して「3K」へのイメージを変えていくことが目標のひとつだと話す。 「現場作業は汚れることも多いですし、油やペンキなどの臭いも付きます。そして生命に関わる危険な作業もあります。このような現場で着る作業着はまさに『3K』のイメージを与えることが多かったように思います。ですが、そのような先入観をデザインの力で少しでも和らげるのが弊社のミッションです」

リクルートに加え、事故防止にも…

HARADA株式会社

今では「積極的に作業着を着る人」も

HARADAのオーダーユニフォームは特に若い世代に好評で、会社によっては「かっこいいユニフォームを着たくて入社した」という新入社員が現れたり、「自分の仕事に自信を持てるようになった」と従業員が喜んだりと、積極的に作業着を着る人が続出。ユニフォームがリクルートや福利厚生に一役買うことで働き手を呼び込み、定着させるという好循環を生み出している。 そして、オーダーユニフォームは印象の変化だけでなく、事故の予防にも役立っているという。 「とある足場建設の会社が弊社のユニフォームを採用して、ヒューマンエラーが劇的に減少しました。足場を組むにはチームワークが必要で、作業中は瞬時に仲間の動きを判断しないといけません。これまでは社内外の人が似通った作業着を着ていて、混乱が起こることが常にありましたが、オリジナルユニフォームを採用して誰が仲間か一瞬で判別がつき、事故の予防もできるようになりました」
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日本全国の労働者が、誇りを持てる環境を
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ライター・インタビュアー。1993年生まれ。大学卒業後に大手印刷会社、出版社勤務を経てフリーライターに。ビジネス系の取材記事とルポをメインに執筆。
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