更新日:2020年08月26日 19:45
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まさに“着る扇風機”! 「送風ファン付きウェア」は猛暑の街着に最適だった

 「ファン付きウェア」をご存知だろうか?  ファン付きウェアとは、密閉度の高いジャンパーやベストに送風ファンが装着された作業用衣料。  主に冷房のない工事現場や、倉庫内作業で熱中症を防ぎ、作業効率を高める目的で使用される。人は汗が蒸発する際の気化熱により体温調節を行うが、それを送風ファンによって促進させ、涼感をもたらす仕組みだ。

送風ファンがついたウェア、猛暑で人気

 全国各地で記録的猛暑となった今夏も終わりに近づくが、まだまだ暑い日が続く。そんななか、じわじわと注目を集めているのがファン付きウェアなのである。  各種ファン付きウェアを取り扱う株式会社フジワークによると、 「今年は昨年に比べて需要が増えました。例年では6月末から7月中旬あたりまで注文がありますが、猛暑のせいか7月初旬で在庫がごくわずかになりました。そればかりか、今年はゴルフや釣り、BBQ、山登り、運動会やスポーツ観戦用など個人的な利用目的での購入も増えた。業務用だけでなく、一般的な認知度が高まってきているのを感じます」(同社広報)  迷彩柄やベストタイプなど、ある程度ファッション性も考慮された製品もあるため、街を歩くのも耐え難かった今年の猛暑では、普段着のように着用しても差し支えないのではないか。  実際に7月下旬、30度を超える猛暑のなか行われた音楽イベントで着用していた記者の知人は、「着ていないより着ているほうが涼しい」とし、そのままダンスまで踊っていた。

7月下旬、猛暑真っ只中で行われた野外イベントでファン付きウェアを着る記者の知人

 そこで、記者も試しに街中で着用してみることにした。 使用方法の手順は ①バッテリーを充電する ②ファンを装着 ③ファンとバッテリーをつなぐ の三つ。

ファン付きウェアセット一式

備え付けのバッテリーをフル充電し、予備のモバイルバッテリーをつなぐ

穴の部分にファンを装着する。生地に伸縮性がないため、かなり手間取った

装着完了した状態

裏側から見た状態

風の強度はスイッチボタンで強・中・弱と選択できる

 バッテリーはフル充電すれば最低でも8時間、長いものでは24時間まで駆動するが、念のためモバイルバッテリーも持参すると良いかもしれない。
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極端な冷感はないが、体力消耗を防ぐ効果はある
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