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深夜の駐車場を開放したオーナーの誤算。ゴミをポイ捨てしていた“まさかの人物”とは…「人を信じられなくなってしまった」

穏健派のオーナーらしい選択

そのうち、ゴミをあちこちに捨てる人が増加。出勤したときの駐車場の掃除が大変だという意見もポツポツ出るようになる。最初のうちはのんびりと構えていたオーナーだったが、ポイ捨てが酷くなり、騒音などについて周辺住民からも注意を受けるようになってしまう。 「注意してきた周辺住民の方々が施設の利用客だったこともあり、やんわり苦情を言われた程度で済みましたが、無視はできない状況でした。早急に駐車場を閉鎖するよう意見を出しましたが、オーナーは決断しきれずに悩むばかり。私も困ってしまいました」 そしてしばらく悩んだオーナーは「駐車場を全面的に閉鎖するのではなく、まずはルールを守れない人に注意喚起をして、難しいようなら駐車場を閉鎖しよう」と、決断。実里さんは「正直、甘いなぁと思いましたが、反面、オーナーらしいとも思いました」と話す。 「そしてすぐに、どういった人たちが騒音騒ぎやポイ捨てをしているのか、オーナーと私の2人で防犯カメラをチェックすることになりました。するとそこには、想像もしていなかったショッキングな内容が映っていたのです」

率先してゴミを捨てていたのはまさかの…

騒音騒ぎやポイ捨てをしていた一般人に混じり、施設スタッフの姿が映っていたのだ。普段はおとなしく、物腰もやわらかくて利用客にも人気のある20代の男性スタッフ。しかも防犯カメラの映像から、施設スタッフが率先してゴミなどを捨てていたことが判明したのだ。 「該当スタッフを呼び出すと迷惑行為は認めましたが、目的については口を割らず、不明。警察へは相談しないかわりに迷惑行為をいますぐやめ、3か月以内に別の職場を探して自主退職することで決着しています。営業終了後の駐車場も、そっと閉鎖されることになりました」 そして、「オーナーはスタッフのことを信頼しきっていたので、相当ショクを受けたようです。騒動のあと、オーナーは体調不良を理由にしばらく欠勤。出勤後は、まるで人が変わったようにスタッフを疑うようになりました」と実里さん。 「ちょっとしたことでも不安や不信感の火種になるようで、『〇〇(スタッフの名前)さんの行動、最近おかしくないか?』『こんなことがあったんけど、こいつは信用できるのだろうか?』と言って、私に監視のようなことをさせるようになってしまい悩んでいます」 働きやすかった職場の雰囲気もイマイチとなり、「以前のような職場に戻ってほしい」と実里さんは嘆く。駐車場の閉鎖だけにとどまらず、オーナーの人柄さえも変えてしまった迷惑行為。こういった残念が少しでも減るよう、マナーやモラルを大切に過ごしたいものだ。<TEXT/夏川夏実>
ワクワクを求めて全国徘徊中。幽霊と宇宙人の存在に怯えながらも、都市伝説には興味津々。さまざまな分野を取材したいと考え、常にネタを探し続けるフリーライター。Twitter:@natukawanatumi5
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