更新日:2024年09月28日 09:09
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袴田ひで子さん「“被告人は無罪”が神々しく聞こえました」。袴田事件裁判で現場は“お祭り状態”に

主文が「神々しく聞こえました」

袴田事件

閉廷後に裁判所前で行われた旗出し 
撮影//松本雄世

 午後4時12分、裁判所前で旗出しが行われた。旗出しする弁護人の横で、ひで子さんは大きな笑顔を見せていた。  午後5時30分ころ、静岡市民文化会館3階の大会議室で記者会見が始まった。ひで子さんは非常に疲れている様子だが、記者に判決の瞬間の気持ち問われて、「裁判長さんが『主文被告人は無罪』と言うのが神々しく聞こえました」と笑顔で振り返る。
袴田事件

無罪判決を喜ぶ、小川秀世弁護士(左)と袴田ひで子さん(右) 
撮影//松本雄世

 一方で、「巖の状況が安定しないので、やたらに話すわけにはいきません。少し顔色をみて、今日か明日のうちに無罪になったよと言いたいと思っています」と、少し神妙な面持ちで語る場面もあった。  弟の“真の自由”のために闘った58年。今日の「無罪判決」を、検察側が不服であると主張して控訴すれば、“真の自由”の獲得までさらに時間がかかることとなる。長い闘いに、終止符は打たれるのだろうか。 取材・文/学生傍聴人
2002年生まれ、都内某私立大に在籍中の現役学生。趣味は御神輿を担ぐこと。高校生の頃から裁判傍聴にハマり、傍聴歴6年、傍聴総数900件以上。有名事件から万引き事件、民事裁判など幅広く傍聴する雑食系マニア。その他、裁判記録の閲覧や行政文書の開示請求も行っている。
X(旧ツイッター):@Gakuse_Bocho
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