元社員が告発。レオパレス21、壮絶パワハラの全容「被害社員は仕事中に嘔吐するまでに…」
賃貸物件の初期費用の安さで有名な「レオパレス21」。だがその庶民的なイメージとは裏腹に、同社では壮絶なパワハラが行われているという。元社員らが告発した。
「ありえないんですよ、何でわからないんですかあ!」
大手不動産会社「レオパレス21」本社のフロアに、朝昼晩と怒号が響き渡っていた。声の主は同社の執行役員で、財務部長のX氏だ。
財務部勤務の社員によると、このときX氏は机をバンバン叩きながら、大勢の目の前で「私の言うことが聞けないのなら、やめてもらって結構なんです!」と、ある社員をなじっていたという。
「怒鳴られていたのは、延滞金回収や貸倒引当金の算定をしていた社員Aさんです。X氏は彼のやり方が気に食わなかったのか、激しい叱責を数週間にわたり行っていました」
その様子を目の前で見ていた古参の社員は、叱責されたAさんのその後の窮状を話す。
「X氏が来て1か月を過ぎたころ、Aさんは通勤途中や業務中に嘔吐するように。それでもテレワークで業務を続けようと努力していたんですが、Aさんは結局うつ病および適応障害の診断を受け、退社に追い込まれました」
Aさんだけではない。SPA!の取材ではX氏が着任後、わずか1年足らずの間に管理職2人がパワハラで退職したことが確認されている。
X氏とはどんな人物なのか。元レオパレス21社員は次のように話す。
「彼は’24年3月、コストカッターとして、米投資会社フォートレス・インベストメント・グループ(以下フォートレス)から出向してきた人物です。アメリカ育ちで、ニューヨーク大学を卒業後、モルガン・スタンレーなどの超大手投資会社を渡り歩いてきた生え抜きのエリートです」
しかし、X氏のやり方は到底周りが耐えられるものではなかった。
’24年8月には複数の社員らが、社外と社内のコンプライアンス通報窓口にX氏の行状を記した訴状を送付。それを受けて同委員会が調査を行うと、X氏の所業がさらに明らかになった。
訴状には、1時間以上に及ぶ叱責や「クズ」「アホ」「無能」といった悪口、さらにその後の聞き取りでは複数の管理職が到底こなせない量の納期を求められ、100時間を超える残業を強いられたこともわかった。
とある社員が怒気を込めて話す。
「X氏は、『私が雇われているのはフォートレスだ、会社(レオパレス21)の評価なんて気にしたことがない』と公言するんです。そんな人についていけますか? 経営陣に対しても不信感しか持てません」
経営陣はパワハラを黙殺、被害者には「口封じ」か
![元社員が告発![レオパレス21]壮絶パワハラの全容](/wp-content/uploads/2025/02/20250204leopalace21-2-550x367.jpg)
アメリカ育ち、超大手投資会社を渡り歩いてきたエリート中のエリート
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