取り調べ中にパンツの中から大麻が…熱血弁護士の奮闘劇<薬物裁判556日傍聴記>
―[薬物裁判556日傍聴記]―
薬物事案の裁判を556日間傍聴した斉藤総一さんの法廷記。今回紹介する事件は、21歳無職男性の大麻所持だ。実際の使用量と逮捕時の所持量が異なる可能性を考えれば、薬物事案の罪の軽重は一概に所持量だけで計れないだろうが、1g強というから大量とは言えないだろう。これまで本連載で紹介した中には㎏単位の所持で逮捕された例もある。
被告が初めて大麻や覚せい剤といった薬物に触れたのは10代初め。高校中退で少年院送致の経歴がある。とはいえ、この法廷の見所は、実に弁護人によるこの被告への“愛ある伴走ぶり”だった。
※プライバシー保護の観点から氏名や住所などはすべて変更しております。
大麻である乾燥植物片約1.239gを所持
なぜこのようなことに?
自然食品の営業マン。妻と子と暮らす、ごく普通の36歳。温泉めぐりの趣味が高じて、アイスランドに行くほど凝り性の一面を持つ。ある日、寝耳に水のガサ入れを受けてから一念発起し、営業を言い訳に全国津々浦々の裁判所に薬物事案の裁判に計556日通いつめ、法廷劇の模様全文を書き残す
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