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競輪がもっと熱くなる!「知っておくと車券購入に役立つ“5つの格言”」

格言⑤「二段駆けの頭鉄板」

 最後に紹介したい格言は「二段駆けの頭鉄板」。  この格言は、二段駆けによって番手選手の勝率が高まるという考えによるものです。二段駆けとは、同じラインの中で2人の先行選手が順番に先行してスピードを上げ、最終的にチーム全体の勝利を目指す戦法のこと。ライン先頭の先行選手がまずスパートし、体力を消耗して後退すると、今度は2番手の“先行もできる番手選手”が前に出て、ラインをけん引します。  番手の選手は先行選手を風よけにして脚を温存しているため、最後のスパートで有利に立ちやすくなるのです。

鉄板パターンが崩れると高配当に

 2024年10月20日のG1寛仁親王牌・決勝でも、この二段駆けが注目されました。このときの近畿勢は先頭を寺崎、番手を脇本雄太(35歳・福井=94期)が務め、3番手は古性です。強力な先行型の選手でもある脇本が二段駆けで優勝を狙うのではと、注目が集まりました。オッズも脇本が人気の中心です。  しかしレース終盤、近畿勢のラインは崩れてしまい、二段駆けは不発に終わりました。「二段駆けは頭鉄板」の格言通りにはなりませんでしたが、ここには「穴狙い」のヒントがあります。  定番の格言通りにならない展開を予想すると、高配当になることも。この寛仁親王牌・決勝の結果は、3連単が①→④→⑥で12万1980円となる十万車券の高配当となったのです。  *  *  *  10月の寛仁親王牌も閉幕し、今年のG1も11月19日に開催予定の競輪祭を残すのみ。そして12月30日には、いよいよ静岡競輪場で競輪界最高峰のレース「KEIRINグランプリ2024」が予定されています。優勝賞金1億4千万円をめぐり、この1年を代表するトップ9名が激突するのです。このグランプリ出場権を手にするために、選手たちの戦いますます熾烈になっています。  競輪格言はこうしたレース観戦を楽しむ手がかりになるでしょう。ぜひあなたも格言を参考に、予想を楽しんでみませんか。 文/木村邦彦
編集者・ライター。法政大学文学部哲学科卒業後、歴史、金融、教育、競輪など幅広い分野の専門メディアに関わり、大手競輪メディアではニュースやコラムを執筆。現在は、アルコールやギャンブル依存症の回復支援団体で広報も担当。FP2級と宅建士の資格を保有。趣味は油絵とコーヒー。
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