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月28万円3人家族のギリギリな生活。外食で焼肉や寿司は無理、月4回のガストが限界…デザートすら頼めない

増税、社会保険料の引き上げにより、同じ年収500万円でも、10年前は28万9000円だった手取り月収が、現在28万円にまで目減り。また、物価高による食費、水道光熱費など固定費等の増大で、生活に必要な最低限の費用を除くと、預貯金できる金額は月1万8200円という惨状。年収500万円世帯の家計簿は火の車というのが実状だ。

年収500万円世帯の外食の限界値

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写真はイメージです(以下同)

中間層の家計において、物価高の影響をもっとも大きく受けているのが食費だ。FPの横山光昭氏の試算によれば、「夫婦2人で妻は専業主婦、小学生の子供1人の家庭」を持つ、世帯年収500万円男性が月にかけられる食費は10年前の4万5000円に対し、今回の算出では5万3200円。 総務省の’23年家計調査によれば、3人家族の1か月の食費は約8万5537円とのこと。そう考えると、すでに限界を迎えているようにも思えるが、今回は年収500万円世帯の外食の限界値を試算してみた。 年収500万円[中流貧民]の限界値年収500万円[中流貧民]の限界値

焼肉や寿司といったA級グルメはムリ!

FPの横山光昭氏によれば、この5万3200円の中から1万円を外食費に回すことが可能とのことで、今回の外食費限界は1万8400円。いったい何が食べられる? 「10年前と比べて外食費は1.3~1.5倍に値上がりしています。米や油など主要な原材料費が軒並み約2倍に上昇、最低賃金1500円に向けて舵を切って人件費も高騰し続けるなかで、これでも個々の飲食店が競争力を高めるための企業努力で価格に転嫁していない状態。今後はもっと値上がりしていくと予想されます」(フードジャーナリスト・はんつ遠藤氏) そうしたなか、限られた予算で月4回外食すると、1回あたりかけられるのは4600円。焼肉や寿司といったA級グルメはチェーン店でも不可能。残された飲食店は低価格帯のファミレスだ。
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ファミレスは低価格帯のガストが限界
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