年収500万円男性(既婚・子供あり)の8割が「10年前に比べて生活が苦しい」500人アンケートで浮き彫りになった“中流貧民化”の実態
10年で日本の中間層の没落は加速した。増税による手取り減、物価高による実質賃金の目減り。ホワイトカラーはもはや「貧民」と言わざるを得ない苦況はどこまで深刻なのか。そこで年収500万円世帯の家計から限界値を算出。日本人ができる生活レベルを探った!
日本の中間層はこの10年で大きく様変わりした。平均年収は’15年の440万円から’24年の426万円に微減し、物価変動を考慮した実質賃金は3年連続のマイナスを記録。ここ数年の賃上げ気運も中間層には届かず、年収500万円という日本の平均像の中流貧民化は進んでいる。
第一生命経済研究所の宮木由貴子氏によると、こうした日本人の中流貧民化は「長期的な不況による国力低下と、それに伴い国際競争力が弱まったことが社会背景にある」のだという。
今回、SPA!が実施した年収500万円を対象にした500人アンケートでもその結果は顕著だ。Q1の「10年前に比べて生活は苦しいか?」の問いに、77.4%が「はい」と回答した。Q2の「年収の変化」、微増でも年収が増えた人が46.8%を占め「変わらない」が25.8%いるにもかかわらず、生活が苦しいと感じているのだ。
これに対して「固定費の上昇が家計に占める割合が大きいのが主な原因」と宮木氏は指摘する。
「特に都市部では住宅費の上昇が顕著で、水道光熱費や税負担も重くなっています。たとえ手取り収入が増えたとしても、『可処分所得が増えた』という実感に繫がりにくい」
’15年からの5年間で土地や戸建て価格は約8~12%上昇し、マンションは同期間で30%上昇。’25年現在も上昇傾向は続いている。次いで、中間層の家計を圧迫するのが食費だ。Q3の「苦しくなったと感じる支出項目」でも「食費」が77.4%と大半を占め、「水道光熱費」「生活日用品」が続く。
Q4の「節約項目」と比較してみても、「住宅費」はそう簡単に節約できない現実が読み取れ、食費や水道光熱費を節約することで、何とか生活している状況がよくわかる。
8割近くの人が生活が苦しいと回答
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写真はイメージです(以下同)
“苦しさ”の裏にある家計圧迫の要因とは
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