更新日:2024年12月25日 17:11
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“15年間フルーツしか食べない人物”に起きた驚きの変化。「ラーメンもお菓子も食べたいとは思わない」――仰天ニュース傑作選

一生涯続けて、死んだら検体にしてほしい

――15年もやっていれば、本来の目的は達成できたのではないですか?元の生活に戻ろうと思わないんですか? 中野:体が自然に衰えてくる50~60代でもどうなるか調べたいと思いますからね。できるなら一生涯続けたいですし、死んだ時には私の臓器を検体として出したいので、今の所やめるつもりはないですね。 ――解剖して診てもらうんですね。 中野:はい。例えば、冬場は、温州みかんの色素(βクリプトキサンチン)のせいで、手のひらや足の裏はもちろん顔も黄色いです。ところが近年、骨粗鬆症、2型糖尿病、肝臓病予防など、βクリプトキサンチンの健康効果が明らかになってきてるんですが、食品から大量に摂り続けた人体実験例はありません。医学の発展にも寄与できると思うので、臓器を含めていろいろと調べてもらいたいです。

日本のフルーツ消費量は先進国で「断トツ最下位」

――世間のフルーツに対する誤解は解けてきましたか? 中野:まだまだですね。日本人はフルーツを平均で100g/日も食べていなくて、先進国で断トツ最下位です。世界平均も200gを超え、フルーツは調理しなくていい分、野菜よりも手軽に食べられる健康食品としての認識が高い国もあります。 ――日本でのフルーツは、あくまでデザートとしての認識で極端に言えば、お菓子に近いくらいに捉えられていますね。 中野:本来は野菜と同じように毎日しっかりフルーツを摂るべきなんですよね。厚生労働省も1日200gは食べることを推奨してています。バナナなら2本、みかんMサイズなら3個分くらいです。一食で食べる訳ではなくて、分けて食べると考えると、大した量ではないですよね。私は「先フル」と言って食前にフルーツを食べることをオススメしています。食事前にフルーツを食べると、血糖値の上がり方がなだらかになることも、2021年に論文が発表されるなど、明らかになってきたからです。 ===== 誰も経験したことがない検証を黙々と続ける覚悟には頭が下がるばかり。かく言う筆者もフルーツをほとんど食べない派の人間。たまにはスーパーのフルーツ売り場の前で立ち止まって見ようと思った。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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