恋愛・結婚

妹の結婚相手は“誠実そうな男”だったのに…「泣きながら逃げてきた」妹が明かした恐ろしい素顔

自身も恫喝されたが毅然とした態度で対応

電話で恫喝「私も妻もただ事じゃないと部屋に上げると、元義弟からDVを受けていたことを泣きながら告白されました。しかも、私は直接確認していませんが、妻は腕や太ももなどにあったアザを妹から見せられたそうです。私のところで妹を保護することにしました。  両親には事情を説明しましたが遠方でしたし、元義弟が強硬的な手段を取ってきたら対応が難しいからです。その点、ウチはオートロックのマンションでしたし、こっちなら私と妻で対処できますから」  元義弟からは翌日電話があったそうだが、自分のところに居るとは伝えなかったが事情は知っている旨を説明。「間を取り持ってほしい」と頼まれたが、これを拒否し、弁護士から連絡が来るまで待つよう伝えると一転して恫喝的な口調に変わったとか。  でも、そんな相手にも一歩も引くことなく、「言いたいことはそれだけか? お前こそ覚悟しておけよ」と毅然とした口調で言い返したそうだ。 「焦りや怒りがあったのか、ついに私にも本性を出してきたって感じでしたね。けど、私の勤務先は建設会社。監督業務をやっているので現場に行くと、厳つい連中はいくらでもいるし、作業員同士がケンカを起こして止めに入ったことも何度もあります。  だから、元義弟みたいなヒョロい奴に何を言われても怖くないんですよ」

外面を気にしたのか、最後は素直に離婚に応じた

 後日、弁護士事務所で行われた話し合いの席では、島野さん夫婦が妹と同席。ただし、すでに諦めていたのか完全アウェイだと思ったからかはわからないが、借りてきた猫のようにおとなしくなっていた元義弟。  離婚にも素直に応じ、300万円近い慰謝料の支払いについても揉めることはなかった。 「一刻も早く別れて縁を切りたい娘の意向で、警察には訴えませんでした。その代わり二度と関わらないことを約束させ、破ったらDVの件も含めて警察に訴えると言ったんです。  元義弟は外面は悪くなかったですし、プライドだけは人一倍高そうだったので条件を受け入れたのでしょう。それでもしばらくは警戒していましたが、ストーカーまがいのことのされることもなく、今は妹も再婚して新しいパートナーと幸せな家庭を築いています」  DVの場合、そういうことをするように見えない方が実は加害者というケースは少なくない。被害の多さを考えれば、我々が思っている以上にその過去を隠している人は多いのかもしれない。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
1
2
おすすめ記事