30代女性漫画家が、独身の男友達に片っ端からプロポーズした理由「父親の会社が倒産し、借金が1000万あり…」<漫画>
『すねかじりアラサーのコロナ破産奔走記』
惹き込まれるタイトルだ。焦りを感じるワードがちりばめられていて、どこか他人事でないように思える身近さをはらんでいる。
この物語の主人公は、独身アラサーだった作者の磋藤にゅすけさん本人。漫画家という不安定な仕事のなかで確保していた「頼れる実家」が、コロナ禍をきっかけに失われる危機に直面するところからストーリーは始まる。
いままで無視していた「漠然とした不安」が目の前に転がってきた彼女が、人生を取り戻すために奔走する様子が描かれた作品だ。
そして、なぜかコロナ禍から数年たったいま、SNSで話題を呼んでいる。一体この作品に何があったのか。磋藤さん自身に当時を振り返ってもらいつつ、近況についても語ってもらった。
――そもそも、この作品が漫画になった経緯を教えてください。
磋藤にゅすけ:実家暮らしだった当時は、父が借金を背負っていることがわかり顔面蒼白。少しでも精神を安心させたい一心で、騒動の内容を『Facebook』に書き込んでいたことがきっかけです。
「母親がコロナへの恨みを叫んでいた」「いよいよ本当に人生が終わりそう」などの投稿を毎日のようにしているなか、さまざまな種類の反響があることに気付いたんですよね。応援や同情の声だけでなく、アドバイスをくれる方がたくさんいました。
さらには、自らの不幸な過去をコメント欄で語りだす方もいて「もしかしたらこの話、なにかしら言いたくなる要素をもっているのかな?」と思い、漫画化を意識し始めました。
それからは、両親の会話を録音したり、通帳をそっと覗いてみたり……。連載が決定したころにはもうネタの宝庫で、あとは情報を整理するだけになっていましたね。
――現在は、多くの読者から共感の声が上がっています。
磋藤にゅすけ:実は、この作品の配信が始まった2021年には売上がほとんどなく、絶望的な気持ちになっていたんです。ただ、定期的に『X』で第一話を紹介するポストをしていたら、2024年11月の投稿が5,000いいねを突破し、一気に多くの方に拡散した印象があります。
もしかしたら、コロナと距離ができたいまだからこそ、世間がこの作品を受け入れる余裕ができたのかもしれません。配信当時はまだまだ予断を許さない状況だったので、マイナスな話題から目を背けたかったのだと思います。
「なにかしら言いたくなる要素」を感じた
コロナ禍を越えた「いま」だからこそ
エンタメ好きなフリーライター。クリエイターやアイドルなどのプロモーション取材を手掛ける。ワンドリンク制のライブが好き。
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