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「カラオケのデュエット」は違法? スナックで“良かれと思ってしがち”なNG行為

東京の上野でスナックを営む大谷麻稀です。会社員を辞め、未経験の水商売で独立してから早2年。日本屈指の飲み屋街で、昼も夜もさまざまな人間模様を見てきた私が、今夜のお酒がちょっぴり美味しくなるコラムをお届けします。 「自分は飲み慣れてる良客だ」 『日刊SPA!』で私や他のお姉様方のコラムを読み続け、マナーに配慮した飲み方を実践してきた皆さまは、きっとスマートに飲まれていることでしょう。「俺は客だぞ!」と偉ぶることなく、お店や他のお客様への気遣いを忘れずに飲まれていること、素晴らしい! 今回は、さらに好かれるために覚えておいてほしい“意外なポイント”をお伝えします。
大谷麻稀

大谷麻稀

①カラオケデュエット

「カラオケ一緒に歌おうよ」 そう言ってキャストにマイクを向けるお客様は珍しくありません。実はこれ、お店によっては違法なんです。スタッフがお客さまのカラオケに対して合いの手やデュエットをするのは、風営法上の「接待行為」であり、風俗営業の許可が必要になります。 カウンター越しの接客で、深夜午前0時(一部の地域では午前1時)以降も営業しているガールズバーやカウンター型のスナック等は、風俗営業に該当しません。 「自分たちだけでなく、お店の女の子も楽しんで欲しい」 そんな素敵な気持ちから言ってくださっているのはわかりますが、違法行為を勧めるのは控えましょう。

②キープボトルを飲ませる

「一緒に乾杯していいですか?」 夜のお店ではよく聞くセリフ。どうせおねだりされるならと、先回りして「君もこのボトル一緒に飲む?」……ダメです! お客様がキープボトルを注文してくださると、女の子にバックが入るお店もあります。クラブやラウンジ、それと指名で入っている場合のキャバクラなどです。 それらのお店では、一緒にボトルを減らすことで女の子にも利がありますが、基本は「女の子に飲ませる」と言うのは、キープボトルではなく1杯毎のドリンクを指します。こちらは確実に女の子のインセンティブになるので、感謝されるでしょう。
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タクシーで家まで送る
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上野にてスナックを経営する28歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。
Twitter、Instagramなど:lit.link

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