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“パーカー以外”で40代中年男性が「誤解されやすいアイテム」3選

年齢とともに似合う服は変わってしまう事態は避けられず、「着る服で悩む」という声をよく耳にします。「40歳パーカーおじさん」発言が大きな話題になったのは、誰もが気にしていたことをズバッと指摘されたからこそではないでしょうか。 さて、服のトレンドは「アイテム単体」に注目が集まりがちです。それゆえに、流行の背景にある「ファッション文脈」をうっかり見逃している方も多いはずです。この文脈こそ、「年齢的にそのアイテムを取り入れられるか」の判断材料になるのです。 先日の記事に引き続き、今回は40歳以上の中年男性が身につけていると「誤解されやすいアイテム」について、『男の服選びがわかる本』(池田書店)の著者がポイントを解説します。
ジャストシルエットのベージュチノ

“平成の定番アイテム”だった「ジャストシルエットのベージュチノ」

着る人のキャラを選ぶ「ラインソックス」

ソックスにアクセントをつける着こなしは以前から存在しましたが、最近ではラインソックスが流行っています。これは「スケーター属性の方々が、オールドスクール的な雰囲気を表現する」着こなしとして人気です。 また、コンビニエンスウェアとして人気のファミマから登場したラインソックスのおかげで、男女問わず人気は加速。見かける機会も増えましたが、そのダサかわいい特徴は、着る人の雰囲気や年齢に左右されるもの。 ひげやパーマもしくはニット帽が似合うイケオジ系の方であれば、年齢を問わず、この着こなしもハマるはず。一方、「鏡に映った自分の姿」に違和感を覚えるようならば、ラインソックスは避けたほうが賢明ですね。

難易度が上がってきた「ベージュのチノパン」

定番アイテムと思われてきたベージュのチノパンは、実は二極化しています。 若者アイテムとして人気なのは、ダボっとしたチノパンに、ボストンタイプの丸眼鏡をかける着こなし。これにオーバーサイズのコートやブルゾンを合わせています。 一方のジャストシルエットのベージュチノパンは、年齢を重ねることによってだらしなく見えやすくなってしまいます。なぜなら、ベージュやグレーといった中間色は「ぼんやり」見えてしまう可能性が高いためです。 「シワが目立ちやすいコットン生地」だからこそ、せめて色の印象は引き締めたいところ。たとえば白やダークカラーのチノパンであれば、加齢による顔つきの変化があっても、清潔感を強調できます。 4タイプに分かれる「パーソナルカラー理論」をご存じの方も多いと思います。このパーソナルカラーが夏タイプの方は、年齢を問わず、ベージュやグレーが似合います。もし、試着したときに「これまで似合っていたはずなのに、なぜか合わない気がする」と思ったら、ハッキリした色にチャレンジしてみてください。
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小物と相性よい「プレッピーなスクール風ニット」
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“あなたのお抱えスタイリスト”として、その違和感を言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。公式サイト「エレカジ」では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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