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“ライス無料”のラーメン店で“米を盗んでいた”アルバイト店員。犯行理由は「米が高くなり、自分で買いたくなくて…」

明らかにおかしな行動をするアルバイトの姿が

米

画像はイメージです

「バイトで雇っているA君が勤務時間よりも早く店に来ていました。基本的に、A君には昼働いてもらっていて、掃除や仕込みを任せていたこともあって、店の鍵開けもお願いしていたんです。A君は、お店に着くなり誰もいないのを確認すると、材料部屋に直行して何かをゴソゴソとし始めた。何をしているのかは良く見えなかったのですが、明らかにおかしな行動しているのは確か。なので、現場を押さえるために、翌日は自分が早めにお店に行って見張っておくことにしたんです」 ちなみにAさんは、松井さんの店で3年ほど働いている、バイトの中で古参の一人。将来は、ラーメン店を開きたいと話していたAさんを松井さんはかわいがり、ラーメン作りをいろいろと教えてあげていたという。そんなAさんは、松井さんが思いもよらないような悪事を働いていたようだ。 「レコーダーの映像通りに、A君は予定より10分くらい早めに店に来て材料部屋に直行した。自分も後を追いかけると、米を自分で持ってきたゴミ袋に移しているところ。何をしているのか聞くと、驚いた表情を見せたA君は、米にゴミが混じってないか確認しているところだという。そんな作業はお願いしていないのですぐに嘘だとわかり、米が減っていることに気づいていたので、盗んでいるんじゃないかと問いただしたんです。すると、A君は泣きながら犯行を認めて。店では大量にライスを出すので、少しくらい盗ってもバレないだろうと思い、定期的に米を抜いて自宅に持って帰っていたそうです。最近では米が高くなり、自分で買いたくなくて、毎日のように抜いていたそうです」

自分で食べない分は友人に売っていた

松井さんは、Aさんを即刻クビにしたものの、窃盗事件として警察に通報することはなかったという。 「大量に米を毎日のように持って帰っていたA君は、自分で食べない分は友人に売っていたそうで。あまりに悪質なので警察に届けようとも考えましたが、こんなことで大きな騒ぎになるのもお店の看板に傷がつくので辞めました。A君には、この一件は絶対に口外しないように誓約書を書かせて。A君が辞めてからは、ピッタリと仕入れと提供しているライスの量があうようになったので、本当に米を持ち帰っていたんだと納得しましたね。信頼していたのに、まさか米泥棒で弟子をクビにするとは……いまだにショックから抜け出せません」 期せずして飼い犬に手を嚙まれた形になったわけだ。 <TEXT/高橋マナブ>
1979年生まれ。雑誌編集者→IT企業でニュースサイトの立ち上げ→民放テレビ局で番組制作と様々なエンタメ業界を渡り歩く。その後、フリーとなりエンタメ関連の記事執筆、映像編集など行っている
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