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「包丁を僕に向けてきた」妻からの暴力に耐える30歳男性、それでも「離婚するほうが面倒くさい」と話す理由

DVに苦しんでいるのは女性だけではない! 男女の価値観が大きく変容するなか、男性の被害も深刻化している。なぜか? 今回、心身を蝕まれながらも弱音を吐けない男たちの心の叫びに耳を傾けた。

“肉体的DV”で心身ともにボロボロ

[男のDV被害]の実態

奥川太一さんの腕には日常茶飯事の引っ掻き傷が……

「お前とは話し合いができないから手が出ちゃうだけ。私だって叩きたくないからな!」 そんな理不尽な理由で、3歳年上の妻からの暴力に耐える奥川太一さん(仮名・30歳・エンジニア)。交際時から気性が荒い性格の女性とは感じていたが、暴力を受けたことはなかったそう。 「結婚して1年ぐらいたって、些細なことで口論になったときに頰をビンタされたんです。それ以来、彼女は激高すると、腕を引っ搔いたり、スマホを顔に投げつけてきたり。あるときは胸部を拳で殴られて、僕が苦しくて床に倒れ込んだあとも足でお腹を踏みつけ、蹴られ続けたこともあった」

150文字以上の反省文を書かされる

暴行が終わったあとは、必ず反省文を書かされるとか。 「LINEに『反省』というグループがあって、自分の何が悪かったのか、今後どう改善すべきなのかなどを150文字以上で書かされる。その反省文が見当違いだと、『人の気持ちがわからないんだったら病院に行け!』と3倍以上の量の添削が返ってきて、彼女が納得するまで何度も書き直さないといけないんです」 妻は気が収まると何事もなかったように正気に戻るそう。 「後悔して妻から謝ってくることもあって、もう起きないかなと思っても同じことの繰り返し。以前、妻が投げてきたスマホが僕の顔面に当たって大きなアザができてしまって。会社の同期だけに妻のDVを話したら、『別れろよ』って本気で心配されました」
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