恋愛・結婚

スーパーで「うぐいすパン」を買ってくる夫に対して、真剣に悩む妻。結婚後の「こんなはずでは…」を避けるために必要な行動とは

“うぐいすパン男”に困り果てていた

 2人は恋愛結婚だったそうです。マッチングアプリで知り合って、1年ほど交際したのちに、婚姻届を提出。  恋人時代、それはそれは楽しいデートばかりが続き、「この人なら」と思って結婚生活をスタートさせるも、想像した暮らしぶりとはまったく異なっていたと言います。  想定外の暮らしぶりを象徴するエピソードこそが、「スーパーのうぐいすパンを買ってくること」だったのです。うぐいすパンとは、あんパンの一種なのですが、物価高の今でも安価で売られていることが多く、安いスーパーなら100円弱で買えるでしょうか。期限切れ間近の値引き品なら、70円くらいで買えるかもしれません。  彼女は、この「激安パン」が許せなかった。すなわち、食費に対する考え方が相手とまるで異なっており、折り合いがつかないことに困り果てていました。  さて、ここまでのわずかな情報だけで、実はすでに危険なニオイのする要素があるのですが、皆さまはわかるでしょうか?

「楽しいデート」に終始しては…

 ヒントは、「楽しいデートばかりが続いた」の部分にあります。当然、デートは楽しいほうがうれしいものでしょう。「それのなにがダメなの?」と思った婚活中のあなたは、要注意です! 「楽しいデート」は、十中八九以上の確率で「遠足デート」とイコール。遠足デートとは、私が会員さんによく言っている造語で、「どこかに出かけて行ってその場を楽しむだけで、お互いの人生観を話し合わないデート」のことです。  ディズニーランドで遊ぶ、水族館へ出かける、映画館に行く、プールに行く……。もちろんこうしたデートがいけないのでは一切なく、その場の会話しかせず、価値観の擦り合わせをしていないことが問題なのです。  将来を考えない十代の恋愛ならいざ知らず、結婚願望を抱きながらなお、そのようなデートに終始していると、いつまで経っても結婚できないか、あるいは結婚後に苦い思いをすることになっても致し方ありません。  女性から当時のデートの詳細を聞くと、案の定でした。それこそ、「ブーランジェリー(高級ベーカリー)デート」にも行っていたにもかかわらず。
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抜き打ちで「冷蔵庫チェック」をすべき理由
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結婚相談所マリーミー代表取締役、恋愛・婚活アドバイザー。 1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを創業。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。日々カウンセリングを行いながら、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など幅広く活動中。著書に『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『モテ理論』(PHP文庫)など

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