クレーム電話が入ったとき「申し訳ございません」はNG。相手を落ち着かせる、ひろゆきの“ズルい”言いまわし――人気記事ベスト
反響の大きかった2024年の記事トップ10。今回は集計の締切後に、実は大反響だった記事に注目。11月12月のトップ10には惜しくも届かなかった記事はこちら!(集計期間は2024年11月~2025年1月。初公開2024年11月4 記事は取材時の状況)
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仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
会社のサービスにクレームの電話が入った。話を聞くと確かに自分たちに落ち度があるので謝罪したが、なかなか怒りが収まらない様子。相手は「上司に代われ」「代表を出せ!」と、どんどんヒートアップしてくる……。なんと言えば落ち着きを取り戻してもらえるか?
怒っている人を上手になだめたい気持ちはわかります。でも、言葉で相手を落ち着かせることはできない、というのが僕の考えです。
怒っている人のなかには、自分の不快な思いを誰かにぶつけたいだけの人もいるからです。そういう人には何を言ってもムダ。どんなになだめても言葉尻や態度、言い方などに難癖をつけて怒りをぶつけてきます。
「時間が解決してくれる」という言葉もありますが、怒りを収めるためには時間の経過が一番。というのも僕の経験上、人間の怒りは短時間しか継続しないからです。
「オレは1時間以上怒られたことあるけど?」という人もいるでしょうが、それは会話を継続しているからです。怒っている人はアラ探しをして難癖をつけてきたりするので、会話を継続する(=怒りをぶつける相手がいる)と、気持ちのいい状態が継続してどんどんヒートアップする可能性があります。
だから、必要なのは冷静になる時間です。つまり、怒っている相手とは会話を続けず、時間を稼げればいいのですね。
例えばクレームの電話を受ける場合であれば、相手がどれほど大変だったかを聞きつつ、自分たちの落度の有無にかかわらず「それは大変でしたね……申し訳ございませんでした」と謝る。これで落ち着く人もいると思います。
ただ、謝ったことで「どう落とし前をつける!?」みたいに具体的な対応を求めてくることもあります。その際には、「私では判断しかねるので、上長に確認を取り次第ご連絡を差し上げますので、何時ごろがご都合よろしいでしょうか?」と丁寧に連絡先を聞いて電話を切るのが正解です。
怒りたい人の場合は、「今すぐ出せ!」と無理難題をぶつけて話を長びかせようとしますが、「私の一存では対応できかねます」とだけ繰り返し、さっさと電話を切る方向にもっていくわけです。

ヒートアップした相手を落ち着かせる言葉は?
あえて会話のテンポを落として、相手が“冷静になる時間”を稼ぐ

ひろゆき氏
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西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』
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