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【維新政治塾の不協和音】やる気をなくして合コン三昧の塾生も

橋下徹大阪市長 9月9日に7人の国会議員を集めてビミョーな公開討論会を開いた橋下徹大阪市長率いる大阪維新の会。12日には「日本維新の会」の旗揚げ式を予定しているように、ここにきてようやく次期衆院選に向けた体制が整いつつあるように見える。が、次期衆院選候補者を育成する維新政治塾からは不協和音が……。40代の塾生はこう話す。

「9月5日に浅田さん(均・大阪維新の会政調会長)は最大50人の国会議員が合流する可能性があると言い出しましたが、この波紋が広がっています。松野頼久や松波健太など5人が合流するという話が出たときに、『もしかしたら俺らが出馬する選挙区がなくなっちゃうかもな』なんて話がよく出たんですけど、それが現実的になってきた。特に公明党との選挙協力が決まって、大阪、兵庫では維新が独自候補を立てる選挙区がガクッと減ったので、関西圏の塾生は確実にやる気をなくしています」

 やる気をなくした塾生は夜な夜な飲み歩いているという。元地方議員の塾生が話す。

「Facebookには塾生が立ち上げたコミュニティが乱立しています。もちろん『維新』の看板を掲げず、コッソリとね。そこで勉強会と称した飲み会の告知を行っているのですが、参加したメンバーの話によると完全に合コン状態。政治を語るフリをしながら、女性を口説くんです(苦笑)。そのほかにも、歌舞伎町の真ん中で街頭演説の練習と称して大騒ぎする塾生がいたり、ネットワークビジネスに興じる人もいるようです。私? 私は……元地方議員なので、あまり飲み会に呼ばれないんです。地方とはいえ議員経験がある人は優遇される、という噂が広まっていて、なぜか妬みの対象になっているようです……」

 確実に広がりつつある塾生間の温度差……拍車をかけたのは『週刊ポスト』が報じた“塾生リスト”だったという人も。東京地区での出馬を模索する30代塾生が話す。

「リストが流出して、一層、維新政治塾執行部の悪口が言いやすくなりましたね。飲み会が単なるグチの言い合う会になることもよくある。同じグループで勉強している40代の方は、リストの流出で嫁にバレたって嘆いていました。会社を辞めて出馬して、落選でもしたらどうやって食べていくの? と家庭内で問題になったようです。会社に黙って塾に参加している人は『気のせいかもしれないが、風当りが強くなった』って(苦笑)。一方で、リストを有効活用している人もいます。可愛いなぁと思ってた女性の塾生の年齢や経歴をチェックしてうまいこと口説こうと考えている男は少なくない。リストの流出という共通の不満ができて話しやすくなった一方、予想以上に地方議員や議員秘書経験者が多いことを知って愕然とする人もいます。公認候補は予想以上に狭き門なんだと……」

『週刊ポスト』は2週にわたって塾生リストを報道。現役国会議員からの反響が大きかったようで、塾生の住まいから各塾生の予想選挙区も掲載した。が、さらに「本籍がわかるリストはないか?」と、新たなリストを探す国会議員も少なくないのが現状だ。実際、塾生によれば応募の際には履歴書に本籍まで記している。現役国会議員は選挙区で戦うことになりそうな維新候補者の割り出しに奔走しているのだ。

橋下徹大阪市長 もちろん、国会議員同様、塾生のなかにはすでに選挙モードに入っている人も少なくない。

「私は、個人的に選挙プランナーを雇って、街頭演説のスピーチ文を作ってもらっています。月2回あった維新政治塾の勉強会が、月1回に減った不安で仕方がないんです。こんなんで、選挙を戦えるのか?と。8月中旬に候補者の公募を開始すると言っておきながら、結局、9月中旬までズレこみそうなのも気になる。11月にも解散がありそうと言われるなかで、正直、維新の対応は遅すぎる」(30代・塾生)

 入れ込みすぎの塾生にはこんな人も……。

「みんな、選挙区が決まらないことに焦っているのでしょう。平気な顔して維新政治塾の担当者に『5000万円出すので比例名簿の上位に載せてもらえないでしょうか?』とお願いしている塾生もいました(苦笑)。東京から維新政治塾に参加している人は、会社経営者だったり外資系企業に勤めていたり、お金を持っている人が多いんです。自民党や民主党から有力候補者が出てきそうな選挙区にぶち当たる可能性のある人は、積極的に比例からの出馬方法を模索しているようです」(40代・塾生)

 全国の塾生を集めて私的な勉強会を積極的に開いている塾生によれば、「スピーチの方法、具体的な選挙の戦い方をテーマにした勉強会には100規模の参加者が集まることも少なくない」とか。

 出会いの場として利用する塾生もいれば、独自に選挙を戦うための準備を整える塾生もいる維新政治塾。温度差はあれど、そのたくましさに変わりなし? そんな塾生たちの熱い戦いはまもなく始まるのだ。 <取材・文/池垣完(本誌)>




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