雑学

ブス台頭は乱世の証!? 歴史に見る「ブス」

女が女に厳しいのは今に始まったことではないが、顔、言動、思考などあらゆる観点で少しでも“NG”があればブス扱い。SPA!では、そんな“いつのまにか多様化していたブスの判定基準”について紹介してきたが、この現象の原因はなんなのか? 古典エッセイストの大塚ひかり氏に聞いた

※【多様化していたブスの判定基準】⇒http://nikkan-spa.jp/305653

◆世が乱れるとブスたちが躍進する!

大塚ひかり氏

大塚ひかり氏

「顔がブスである女性への当たりが厳しいのは昔から。また平安時代には、美女の藤原道綱母が“自分は容姿も人並でない”と『蜻蛉日記』で卑下している。処世術としてのブスの自称でしょう。こういった自己防衛に走る自意識も含め、ブスの認識や扱いは大きく変わっていません」

 とは、古典エッセイストの大塚ひかり氏。では、なぜこれほどブスの細分化が進んだのか?

「まず何より、ブスの意味合いが軽くなり、ブスという言葉を誰でも気軽に言える風潮になってきています」

 さらに、「今の社会が、自分を下げたプロデュースをしないと生きづらくなっているから」と指摘する。

「これは自分のブスな行動をカラッと笑い飛ばすエンジョイブスや無駄に旺盛なサービス精神ゆえ、いつもお笑いキャラでその場を楽しませるピエロ型ブスに顕著。彼女たちは周囲にブスとツッコまれる前に、ブスを自称して予防線を張っているわけですね」

※エンジョイブス、ピエロ型ブスの詳細はこちら
⇒http://nikkan-spa.jp/305655


 つまり、エンジョイブスは「わかっていて敢えて楽しんでいる」、ピエロ型ブスは「空気を読んでわきまえている」ことをアピールし、自分を守っているというわけだ。また、歴史から見ると、ブスが注目される世の中には共通点があるとも。

「平和な時代ほど美の価値が高まり、世が乱れるとブスが躍進する傾向にあります。ブスたちの台頭を見ると、近いうちに戦乱の世に突入してもおかしくはありません」

 そんな縁起でもない……。しかし、領土問題で日中・日韓の緊張が高まっている昨今、確かに荒れていると言えなくもない。ブスの台頭は、予期せぬ未来の前触れなのか!?

【大塚ひかり氏】
著書に、歴史に登場するブスをひもといた『ブス論』(ちくま文庫)、『古事記 いのちと勇気の湧く神話』(中公新書ラクレ)など

★11種類のブスを完全類型化リストはコチラ⇒http://nikkan-spa.jp/313876

取材・文/黒田知道
取材/大貫未来(清談社) 宮崎智之(プレスラボ) 撮影/森 幸一
― 女が判定!ブス大図鑑【7】 ―

古事記 いのちと勇気の湧く神話

なぜ『古事記』は読む者を癒すのか?




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