「日本人は災害時も礼儀正しい」は嘘だったのか?
―[[防災の常識]は非常識だらけ!!]―
別の問題も起きていた。略奪や火事場泥棒だ。津波に襲われた沿岸部の住宅地では、金庫や貴金属類などがむき出しの状態で放置されていた。被災地以外の地方から来る火事場泥棒集団も。ほかにも、石巻市内のコンビニでは地震発生後自動ドアをロックすると、食料を求めて押しかけた群集が入り口を打ち壊し、略奪騒ぎに発展した。
もちろん、温かい連帯だって生まれている。石巻市の商店主は「どうせ、生もの(青果類)の在庫は腐るから持っていって」と、商品を配っていた。
今回の震災で学んだことを、「新たな教え」として継承していくべきだと僕は身をもって感じた。
火事場泥棒は現金を狙う!
略奪騒ぎがあったコンビニでは、何者かによってATMが破壊されて現金が抜き取られていた
津波に流されて損傷した車体からはガソリンが漏れ出す。二次被害の危険もある
取材・文・撮影/丸山ゴンザレス
[防災の常識]は非常識だらけ!! -【5】
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