mimiさん
とある飲みの席で、ある女性を紹介していただいた。彼女の名前はmimiさんという。
なんでも彼女、自分の創作活動の一環として、写真による作品づくりを精力的にこなし、『ハサマレル男達』という自費出版写真集や自己サイトを通じて作品を世に出しているというのだ。最近はちまたに散乱・乱出している、高尚ぶった“エロの芸術的表現”に正直、辟易気味のゴメス記者であるが、そんな僕の目から見ても、この『ハサマレル男達』は、とても面白い。まずは、miniさんより拝借した、以下の写真をご覧いただきたい。
⇒【写真】mimiさんとハサマレル男達 https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=384103
これは相当に面白い。まず、太ももに挟まれた男の顔のクローズアップが無様で間抜けですごく笑える。なのに、それが女性器にも見えてエロティックでもあり、しかも芸術性も高いのだ。
僕は「エロと笑いの融合」って、ほとんど不可能に近いくらい難解なテーマだと考えているんですよ。そりゃ、たしかにチンポびんびんに勃たせながら中年オヤジが風俗嬢に「なんでこんな仕事やってんだ!?」と説教している風景や、脚を組みながらベッドに座り煙草をふかしている女の子の前で「お願い! 先っちょだけ入れさせて!!」とパンツ一丁で土下座している男の姿なんかは笑えたりするけど、それってあくまで“状況”じゃないですか。対してビジュアル自体が笑えるのにエロいっていうのは、本当に稀な存在だ。そこで、このなんとも面白い作品を作る作者本人に、じっくりとお話を聞いてみた。
――なぜ、こういうことを思いついたのですか?
mimi:15年くらい前、『めちゃイケ』で、話の流れで中居(SMAP)が岡村の顔を太ももで挟むシーンがあったんですよ。その画角がすごく良くて面白かった。以来、「機会があれば私もやってみたいなぁ」って虎視眈々と狙っていまして……。あと私、フリーでSM嬢をやっていたことがあるんですけど、顔面騎乗のムズムズ感がどうも苦手で……。だから挟んでみようか、と。
――きっかけがバラエティーってところもまたいいですね。これがミケランジェロやピカソを見て啓示を受けたとかだと、かえって嘘臭くなる(笑)。ところで、この“挟まれている男達”はいったい、どういう人たちなんですか?
mimi:私が運営しているサイトで、「
ツヨイオンナ(http://blog.livedoor.jp/mimidayo/)」というのがありまして、その中で月に1回ほど、『悶々ノミノミM男ふ会』というイベントを開催しているんです。そこに参加してくれた男性は、とりあえず全員挟ませてもらうことにしています。
――挟まれ顔の、サイトへの掲載を嫌がる男性も多いのではないですか?
mimi:最初は嫌がる人も、たしかにいます。でも、場が盛り上がってくると皆さん、自然と快諾してくれますね。写真を見てもおわかりのとおり、個人が特定できないくらいキツく挟んじゃいますし(笑)。現時点ではほぼ100%の方からOKをいただいています。
――この自費出版の写真集に掲載されている男性たちは?
mimi:これは、とりあえずの試し刷りという感じでつくってみたのですが、すでに挟んできた300人近くの男性のなかから、“いい挟まれ顔”のものを40ほど厳選して編集しました。瞬間のタイミングを重視して撮影していますので、カメラの質や画素数などのハード面には、あまりこだわっていません。もし、それでかまわないなら、出版をしていただける版元さんを随時募集しています。
『ハサマレル男達』(自費出版)
――“いい挟まれ顔”というのは具体的にはどんな顔なんでしょう?
mimi:挟むとまゆ毛がまゆ毛に見えないくらいまゆ毛が曲がっちゃう顔が面白いですね。まゆ毛に段々が入ったりすれば、もう最高です。
――なるほど。でも、そこまでの顔をつくろうとするなら、かなりの“股力”を必要とされるのでは? なにか、挟むための特別なトレーニングなどは?
mimi:とくにそういうことはしていませんけど……。ただ、スポーツジムで「内股の筋肉が異常に発達してますね」と、トレーナーの方が不思議そうにつぶやいていました。このまま発達していくと内股になって身体のバランスが悪くなる、と注意されました(笑)。
――これからどんな人を挟んでみたい、というのはありますか?
mimi:夢は“岡村挟み”。やはり、きっかけを与えてくれたナイナイの岡村さんを一度でいいから挟んでみたい。あと、許されるなら吉本の芸人全員を挟んでみたいですね。
……てなわけである。今回は詳しくふれなかったmimiさんのフリーSM嬢としての過去や、「ツヨイオンナ」なる運営サイト、「悶々ノミノミM男ふ会」なるイベントについてはまた別の機会に語っていただこうと思う。こうご期待! <取材・文/山田ゴメス 写真提供/miniさん>
【山田ゴメス】
1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(
https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。現在「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系列)(
http://www.ntv.co.jp/99answer/)に“クセ者相談員”として出演。『
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大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『
「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など