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「どじょう内閣」誕生で、あのエコノミストが日本脱出宣言!?

野田佳彦首相「どじょう内閣」が発足。派手さはないながら融和・対話を重んじる野田氏に「久しぶりに重心が低い安定感のある首相」との評価も出ている。
しかし、「もう、日本を脱出したほうがいい」と冗談を交えつつも、野田首相の誕生を危惧するのは、駒澤大学経済学部准教授の飯田泰之氏だ。

「ご承知のとおり野田氏は筋金入りの増税派。どれくらい“筋”が入っているかというと、民主党代表選の際、小沢グループからの「増税方針を引っ込めてれば連携できる」という打診を断ったと言われるほど。この不況と超円高下で増税したらどうなるか。29日の代表戦で野田氏優勢が伝えられた後の日経平均は、急に上げ幅を縮小しました。その警戒感の表れでしょう」

市場は誰よりも正直だったということか。
さらに、飯田氏は野田首相への不安をこう続ける。

「拙速な増税はもちろんですが、野田首相に対して危惧するのは、彼が官僚や組合に対して親和的なこと。親和的というかいいなりになりかねない。高橋洋一さんがよく指摘されていることですが、政治家は政策立案者として数人の現役あるいは元官僚・ビジネスマンの政策立案者を抱えていないと、到底、官僚には太刀打ちできない。しかし、大学卒業後すぐに松下政経塾入りした野田氏はそのようなブレーン集団をつくれてはいないようです。その結果官僚に頼らざるを得なくなる官僚の官僚による官僚のための総理』になってしまっては何のための政権交代なのかわかりません」

これで、東京電力も原発関連の特殊法人の維持は規定路線となりそう。野田氏を選んだ以上、東電を維持するために、我々は馬車馬のように働くしかないってわけっすか。
「俺が選んだわけじゃなーい!」という声も聞こえてきそうだが、致し方ない。野田氏を選んだ民主党議員を選んだのは国民なわけで。

「代表戦当日の演説で投票先を決めた議員の方は多かったとされます。これを“脱派閥”みたいに高く評価しているメディアもあるみたいですが,それはちょっとどうだろうとおもいますね。野田氏の演説のどこが民主党各議員の心に響いたのか『解散はしない』という部分なんじゃないかなと思うんです.これが中間派の票を動かしたんじゃないかなと。今、選挙をしたら民主党は間違いなく負けますからね」

一枚岩ではないと言われる民主党議員だが、「職を失いたくない」という思いはひとつだったというわけか。我々も国民も、デフレ加速、円高不況で失職なんてことはなんとしてでも避けたい。その思いは、一緒なんだけど……。

取材・文/鈴木靖子




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