日経新聞の連載コラム『私の履歴書』を投資に活かせ
日経新聞の読み方一つで必勝銘柄がわかる先読み投資法をSBI証券のシニアマーケットアナリストの藤本誠之氏が伝授する!
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◆日経新聞の掲載広告や連載コラムにも注目
日経新聞の各記事の見出しに目を通したら、次に注目すべきは日経新聞に掲載されている広告だ。
「目を引く企業広告が出ると、その日は株価が上がりやすい」
例えば、1月7日付の日経新聞で藤本氏が注目したのは、眼鏡店を展開するJINSの広告だった。
日経平均がジリ下げするなか、この日、JINSを展開するジェイアイエヌ(3046)は前日比235円高だった。
「前日には既存店売り上げ26%ダウンの発表があり、本来なら同日の紙面に載るべき記事ですが、大きく取り上げられませんでした。全面広告の出稿元だから配慮したのかもしれない。結果、株価にも影響を与えませんでしたしね。そういう見方であれば、日経新聞の連載コラム『私の履歴書』も注目です」
1か月おきに著名人が登場し、半生を振り返る文化面掲載の人気コラム。月末日に出る予告の『明日からは○○さんです』の会社は買いの可能性が高いという。
「情報が集まる日経新聞の連載中に不祥事が起きたり、業績が悪化したりしたら、日経新聞のメンツが立たない。当然、そうした心配の少ない会社の経営者を選んで連載させますよね。そういう意味で、同コラムに掲載される期間は『悪材料は出ない』という日経新聞のお墨付きなわけです」
通勤時間のほんの15分、日経新聞をこのような読み方で目を通せば、株の見え方も投資のスタイルもガラりと変わるはずだ。
<日経新聞5つの読むべきポイント>
・総合1面で企業名入り好材料は短期的には売り!
・連載「私の履歴書」に登場する企業はお墨付き
・原料価格「高騰/下落」記事から関連商品を予測
・掲載される広告記事から業界のトレンドがわかる
・後追い/リーク記事は材料出尽くしの可能性大
【藤本誠之氏】
SBI証券シニアマーケットアナリスト。日経から見つけた注目銘柄をSBI証券やヤフーファイナンスで毎朝更新。「藤本が言えば、上がる」といった動きも散見されるほどの注目度だ
取材・文/高城 泰(ミドルマン)図版/ミューズグラフィック
― たった15分 日経新聞[先読み] 儲ける投資法【3】 ―
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