秒速の男・与沢翼のクルマ感「若い頃の憧れはセルシオ。700万円貯めて新車で買いました」
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
去ること今年4月26日に、自身のFacebookで「資金が完全にショートした」として、代表取締役を務めるフリーエージェントスタイルホールディングスが破綻状態にあることを明らかにした与沢翼氏。フェラーリやロールスロイス・ファントムIIなどを乗り回し、そして失った秒速の男にとって、クルマとは何だったのか?
◆与沢翼にとってクルマとは何だったのか? 聞いてみた!
<対談>与沢 翼×清水草一
秒速で成り上がって秒速で転落した与沢翼氏だが、当コラムとしては、与沢氏が高級車をひとつのアイコンにしてきたことに注目してきた――。
清水:私が最初に与沢さんのことを知ったのは、フェラーリだったんですよ。TV番組にフェラーリオーナーとして登場し、高層マンションから下界を見下ろして「低いな~」とうそぶいていた(笑)というのを人から聞いて。
与沢:『ありえへん世界』ですね。
清水:そう。だから僕にとってあなたは、フェラーリの人なんです。でも著書の『告白』(※)を読んでも、それほどクルマの記述は出てこない。今日はそこを詳しく聞かせてください。
※参照「与沢翼はなぜ秒速で転落してしまったのか?――すべてを告白する」https://nikkan-spa.jp/669549
与沢:最初に乗ったのは中古のシーマです。17歳でまだ免許もなかったけど、フライングで買いました。中学生の頃から、『チャンプロード』っていうVIP系改造誌を愛読していたので。ただ、究極の憧れはセルシオで、高校を中退して猛烈に働いて、700万円貯めて新車で買いました。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=713930
清水:それはスゴい。その次は?
与沢:セルシオは23歳の時、事業資金のために手放して、次にクルマを買ったのは25歳だったかな。ベンツのSクラスです。350万円かけてフルロリンザーにしました。
清水:シーマ、セルシオ、ベンツと進んだってことは、与沢さんにとってクルマはやっぱり威圧感ですか?
与沢:目立つためです。もちろん自慢したいという虚栄心もありますけど、若くして高級車に乗って目立つことのメリットは、事業をやるうえで大きかった。僕は50代で高級車に乗っても意味ないと思ってました。10代、20代で買うから意味がある。
清水:非常に割り切った価値観ですね。フェラーリはその後?
与沢:間にベンツのSLをはさんで、その次が白いフェラーリ・カリフォルニアでした。フェラーリに乗ってみて、これはいじるところないな、完璧じゃないかと思いました。ベンツだと、ホイールがダサイから替えようとか、多少は何かあるんですけど、フェラーリには欠点が何もない。ボディも女性みたいに美しいし。その次はベントレーのフライングスパー・スピード。これはベンツを超える4ドアセダンということで。続いてフェラーリを458スパイダーに買い替えて、その後にロールスロイス・ファントムIIです。
清水:7000万円。
与沢:これが来た時の感動は凄かったです。
清水:威圧系グルマの最高峰ですね。
与沢:今は3台とも手放して、残っているのは、関連会社の社用車のベンツだけです。現行モデルのS550ロング。
清水:うわっ、ド新型じゃないですか。世間一般からしたらS550だって超高級車だから、それで計画倒産だとか言われるんだ。
与沢:まだ倒産はしてないんですよ。それに僕にしたら、ロールスからベンツになったのは、すごい落ちたという感覚なんです。
清水:確かに(笑)。ところで与沢さん、運転は好きなんですか?
与沢:ロールスを買った頃から、まったく運転しなくなりました。
清水:えっ、フェラーリも?
与沢:458スパイダーなんて、ほんの数回。その頃はメチャメチャ忙しくて。でもカリフォルニアは乗りましたね。当時の彼女と、関東甲信越の温泉を毎週巡りました。
⇒【後編】「スピードへの情熱はないです。危ないし、警察に捕まるし」に続く https://nikkan-spa.jp/709477
●近著『告白』(扶桑社刊)。’11年に10万円の資金でネットビジネスに参入し、半年で7億円を稼いだことで一躍有名に。しかし今年4月に経営危機宣言し転落。その一部始終を告白している
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
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