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賛否両論のチンポムが岡本太郎記念祭に出展

今年5月。東京・渋谷駅構内に展示されている故・岡本太郎氏の巨大壁画「明日の神話」に、福島原発を模した絵が付け加えられ、“事件”に発展したのを覚えているだろうか。 発覚直後にアーティスト集団「Chim↑Pom(チンポム)」が犯行声明を出し、YouTubeには絵を設置する動画も投稿され、所属メンバーが軽犯罪法違反容疑で事情聴取を受ける事態になった。 チンポムは男性5人、女性1人で構成されるグループだ。過去には広島市上空に飛行機雲で「ピカッ」という文字を描いた作品を発表し、問題視されたこともある。それもあってか、各メディアも一連の騒動を大々的に報道。日刊SPA!では彼らの主張をロングインタビューで紹介したRollOverTARO!そうした一連の騒動で多くの非難を浴びた彼らだったが、なんと本家本元の岡本太郎の生誕100周年記念イベントに、その問題作「LEVEL7 feat.『明日の神話』」の製作模様を収めた作品を出展することがわかった。 出展されるのは10月15日に表参道ヒルズスペースオーで行われるRoll Over TARO!というイベントだ。チンポムのほかにも、現代美術家のヤノベケンジ氏、漫画家のタナカカツキ氏などが参加し、岡本太郎をトリビュートした映像作品が展示されるという。 確かに、騒動が起きた当初は「岡本太郎に対して失礼だ」「原発事故後に不謹慎だ」などの声が多くあった。だが今回、チンポムの作品が岡本太郎記念財団の主催するイベントに展示されるという事実は、そのような周囲の声に関係なく、当事者同士が才能を認め合った結果とも言えるだろう。 興味深いイベントとなりそうだ。 ●一日限りの映像祭「Roll Over TARO!」 10月15日に表参道ヒルズスペースオーで開催。一日限りのオリジナルドキュメンタリー映像「岡本太郎」や若手アーティストによる映像作品の展示、さらに糸井重里氏らによるトークセッションも予定。岡本太郎生誕100年記念事業公式サイト(http://taro100.jp/) 取材・文/秋山純一郎
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