股間を拭いたティッシュを投げる「日本の奇祭」に世界が驚愕
文化・自然など、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、引き継がれてきた人類共通の遺産、ユネスコ世界遺産。日本でも和紙、和食、富岡製糸場などさまざまあれど、それ以外にも“俺”が声高らかにしたいオレスコ世界遺産はこんなにあった!
◆キリストを祭る盆踊りが!<奇祭>
男根神輿目当てに海外メディアも殺到する「かなまら祭」を筆頭に、世界が驚く日本の奇祭。奇祭評論家の杉岡幸徳氏は「奇祭と言える祭りは千以上ある」と語る。
「八百万の神がいる日本では祭り自体が多い。奇祭には豊作や子宝、安産祈願と結びついたものが目立ちますが、古い祭りでは起源は不明なものも目立ちます。なお比較的新しい奇祭の中には、話題作りを目的に言い伝えを掘り起こしたものもあります。温泉街に奇祭が多いのはそのためでしょう」
そして奇祭の中でも特に奇妙な3つの奇祭を選出してもらった。
「まずは『キリスト祭り』。キリストが青森で死んだという伝承もすごいですが、その墓の周りで盆踊りも行われる神道式の祭りはシュールです。ただ、神仏習合が普通の日本ですから、キリスト教と神道が交わるのも自然なことです」
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一方「おんだ祭り」はエロ祭り。
「天狗とおかめのベッドシーンを公衆の面前で行う祭りです。事の後、股間を拭いたティッシュを観客に投げるのですが、それをその夜ベッドで使うと子宝に恵まれるそう。『福の神』と『拭くの紙』のダジャレのようですが(笑)」
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また不気味さ満点の奇祭もある。
「『牛乗り・くも舞』では、意識不明状態の男性が牛に乗って町内を練り歩き、赤装束の男が船上で曲芸をするのを見守る……という儀式が行われます。なぜ男が意識不明状態に陥ったのかはわからず、彼がこもる部屋の儀式は門外不出と、謎が多い祭りなんです」
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【識者:杉岡幸徳氏】
ライター・奇祭評論家。不可解かつ珍しいものを深く愛し、それらをテーマにした著作を多数執筆している。著書に『大人の探検 奇祭』『奇妙な祭り』『世界奇食大全』など
撮影/杉岡幸徳
― 俺の中では重要文化財 オレスコ世界遺産【6】 ―
- 「キリスト祭り」ではヘブライ語(?)の盆踊りも。青森県新郷村・6月第1日曜日開催
- 「おんだ祭り」では公衆の面前で“種付け”が! 奈良県明日香村・2月第1日曜日開催
- 人事不省の男が牛に乗るという不気味な「牛乗り・くも舞」。秋田県潟上市・7月7日開催
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