ラ・コビルナ代表取締役の杉沢志乃さん。美人の噂に偽りなし!
『
la Coviluna(ラ・コビルナ)』という会社から、いきなりゴメス記者のところへ売り込みの電話が入った。「女性のためのアダルト映像」を制作・販売している会社であるらしい。本来なら、この手の売り込みは面倒臭いので丁重にお断りしているのだが、前々から「コビルナの女性社長はむっちゃ美人!」という噂が業界内(どこの?)に轟いていたので、「じゃあ、シャチョーさんみずからが一度会いに来てくださるなら」と“社外デート”を条件に、お話をうかがってみることにした。
ラ・コビルナの杉沢志乃さん(以下、杉沢さん):今日はお忙しいなか、お時間を割いていただき、本当にありがとうございます。
『HOW? 上級者編〜最高のキス&フェラで恋もキレイも手に入れる〜』(3980円)
――いやあ、ボククラスになったら時間なんてね、案外自由が利くもんなんですよ。フオッフオッフオッ……。で、今日はなにを売り込みたいわけですか~(大物気取り)?
杉沢さん:じつは、弊社が制作している作品を、どこかでご紹介していただけないか、と……。
――ほうほう。でも、コビルナさんって「女性向けのアダルト映像」が専門なんでしょ? ボクが持ってる媒体(業界人っぽい言い回し)は、ほとんどが男性読者対象のモノばかりだし……。残念ですけど、あまりお役に立てないのでは?
杉沢さん:ですよね……。
――従来のAVよりもコッチのほうが、革新的なヌキどころがあるというなら話は別なんですけど。正直言ってボク、女性向けのAVって、男からするとやや物足りない印象があるんですよ。
杉沢さん:それはそうかもしれません。
――が、コビルナさんの作品はそうじゃない、と?
杉沢さん:いや、むしろ「男性がオカズにする」という観点だと、最近弊社が制作している作品はいっそう厳しいでしょうね。
――素直ですな(笑)。で、そのココロは?
杉沢さん:ここ数年、女性が女性向けAVに求めるものは確実に変わり始めてきています。より“参考書的な実用性”を重視する傾向が強くなってきているんです。なので、私どもの作風もHOW TO系がメインになってきて……。男性的にはそういう淡々としたマニュアルっぽい構成って、やっぱりヌキづらいんじゃないですか(笑)?
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――う~ん……画撮(=画面撮影)を見るかぎり、たしかにビミョーですね。女子がコレを観て一所懸命エッチなことを学習してるってシチュエーションには萌えますけど……それはちょいマニアックすぎか(笑)?あと、この作品のリリースにある「キスを制するものはセックスを制す」「フェラはキスの延長です」といったくだりには猛烈に同意できます!
杉沢さん:ありがとうございます。
――先ほど杉沢さんは「女性向けAVは、より“参考書的な実用性”を重視する傾向が強くなってきている」とおっしゃいましたが、それ以前はどんな感じだったんですか?
杉沢さん:「色白のカワイイ系男優が、どちらかと言えば清潔感のある女優とライトにカラむ」みたいな内容ばかりでしたね。つまり、「欲情を誘う」という意味で、男性用のAVと発想自体は変わらなかったわけです。ただ、画質をソフトフォーカスっぽくしたり、あまり激しくて生々しい性交シーンはNGにしたり……と、女性用にカスタマイズはしていますけど。今も弊社の作品以外はそういう類のものが大半なのが現状だったりします。
――当然、女性が対象なだけあって、ポイントは女優より男優ってことになる?
杉沢さん:はい。ダントツ人気なのは韓流系っぽい男優さんで、(男性用AVでは定番の)タトゥーバリバリガングロ系は、いくらイケメンでもダメ。三代目(J Soul Brothers)のガンちゃんがギリギリといったところで(笑)。デブ系、汚い系なんかはもう論外です。
――AV男優のサイン会に女性の行列ができたって話も聞いたことありますしね。
杉沢さん:視聴者の皆さんも「お目当てのアイドルを応援する」って感覚なんだと思います。
――ぶっちゃけ、女性向けAVを観てるヒトって、どういう層なんですか?
杉沢さん:一昔前は「韓流スターに群がる主婦」だったんですが、それに「アラサー独身の性欲強めな野心家女性」が加わり始めているようです。ポイントは「AVを観る女性が、かならずしも“ご無沙汰状態”なわけではない」ことで、逆に「いたす相手にはさほど困っていないけど、自分のセックスライフをもっと充実させたいためAVで研究する」といった女性が増えているんです。だからこそ、弊社のマニュアル系の作品にもニーズが出てきているのではないでしょうか。
――なるほどねえ……。杉沢さんも、そーやって自分のテクニックを磨いているんだ? ぐふふ……。機会があったらゼヒお手合わせお願いしたいですな。
杉沢さん:ありがとうございます。では私、次がありますので、そろそろ……。
――あれ? もお帰っちゃうんですか!?
<取材・文/山田ゴメス>
【山田ゴメス】
山田ゴメス1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。また『解決!ナイナイアンサー』のクセ者相談員の一人でもある。日刊SPA!ではブログ「50にして未だ不惑に到らず!」(
https://nikkan-spa.jp/gomesu)も配信中。著書『
クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社)も好評発売中!
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『
「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など