更新日:2022年07月10日 11:00
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“レッスルマニア7”でホーガンが王座奪回――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第108回

「レッスルマニア7」

「レッスルマニア7」のテーマは、アメリカ対イラクの“第一次湾岸戦争”のパロ ディだった。しかし、このプランは良識派メディアから批判を浴びることとなった。 (写真は「レッスルマニア7」オフィシャル・ポスターより)

 ビンス・マクマホンの計画どおり、“ロイヤルランブル91”から“レッスルマニア7”へとつづく長編ドラマはアメリカ対イラクの湾岸戦争と同時進行した。  1月17日、多国籍軍によるイラクへの空爆作戦“砂漠の嵐”がはじまり、1月29日にはイラク軍がペルシャ湾上のカフジ油田を奇襲攻撃。2月24日、多国籍軍は空爆を停止し、地上戦“砂漠の剣”に突入。多国籍軍がクウェートを包囲し、3月3日、イラクがざん定休戦協定を受け入れて戦争が終結した。  それから1カ月後の4月3日、国連で安保理決議が採択され、4月6日にイラクがこれを受諾して正式に停戦合意。“レッスルマニア7”(1991年3月24日=カリフォルニア州ロサンゼルス、ロサンゼルス・スポーツ・アリーナ)は、そういったリアルタイムの“戦時下”で開催された大会だった。
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湾岸戦争のパロディ路線は…
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