死神の深夜徘徊――連続投資小説「おかねのかみさま」
みなさまこんにゃちは大川です。
『おかねのかみさま』55回めです。
今回も六本木SLOW PLAYで書いてます。
※⇒前回「終電」
〈登場人物紹介〉
健太(健) 平凡な大学生。神様に師事しながら世界の仕組みを学んでいる
神様(神) お金の世界の法則と矛盾に精通。B級グルメへの造詣も深い
死神(死) 浮き沈みの激しくなった人間のそばに現れる。謙虚かつ無邪気
美琴(美) 普通の幸せに憧れるAラン女子大生。死神の出現に不安を募らせる
店長(店) 健太が働く蒲田の居酒屋「リグレット」の店長。事なかれ主義
〈第55回 オナカスイタ〉
同日 0:06 京急久里浜行き 最終特急
ガタンゴトーン…
死「…」
美「…」
-次の停車駅は、京急蒲田、京急蒲田でございます
死「…」
美「…」
死「…ミコト」
美「はい」
死「ソロソロヒッコシタラ?」
美「それもそうね。だけど都内に引っ越したら引っ越したで、なんか遅くまでおつきあいが増えそうでヤなの」
死「ソレモソウネ」
美「でしょ」
死「デモ、イツモスワレナイ」
美「がまんがまん。死神さん、まだ若いんだから」
死「…」
-京急蒲田!京急蒲田でござィリぇス!お降りの方!足元をご注意の上チャッチャとお降りくだしゃぁ!
死「アレー」
美「しにがみさん!!!」
-ダァシエリイェス!!!!ダァ!シエリイェス!!!!
美「しにがみさぁあああああああん!!!!!」
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※連続投資小説「おかねのかみさま」第1回~の全バックナンバーはこちら⇒
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