デジタル

スマホでもOK。副業で1円でも損しないクラウド請求書サービス

~柳谷智宣の「デジタル四方山話」第56回~

 副業を認める企業が増え、起業とまではいかなくても、スキルを活かしてビジネスにつなげる人も増えてきた。相手先が個人なら、「メールで○○円でどうですか」とか「○○銀行のこの口座に振り込んでください」で済むかも知れない。  しかし、企業相手に仕事をしたなら、最低でも請求書を出す必要があるし、場合によっては見積書を求められることがある。もちろん、ちょっと検索すれば大量のサンプルが公開されており、エクセルで作成することも可能だ。

副業で稼いだお金は、給料とは別の喜びがある

 実際、筆者はいろいろなところから請求書を受け取ったり出しているが、最低限、発行日やお互いの名前、金額と振込先があれば事足りる。相手によっては、消費税の書き方や源泉徴収について細かく内容を指定してくることもあるので言うことを聞けばいい。

支払期限や振込手数料をおろそかにしてはいけない

 ここで問題が1つある。筆者も支払期限や振込手数料の扱いなどは、書かなくてもいいと思っていたのだが、実際にいつまで経っても振り込まなかったり、驚くべきことに商品代金を振込手数料を引いて入金してきた企業もあった。世知辛いがきちんと記載したほうがいいだろう。もちろん、Excelの機能で計算してもいいのだが、数式の間違いなどで計算ミスをしないように注意しなければならない。宛名の書き方も、個人であれば様を付けて、企業であれば御中を付けるといった常識も必要だ。  エクセルのテンプレートを使って完璧に記載し、自分なりの連番を振り、ファイルを厳重に保管し、バックアップも取るならば問題ない。しかし、面倒くさくないだろうか? お金を直接生み出さないこのようなバックオフィス業務はなるべく効率化することをオススメする。

エクセルにも請求書テンプレートは多数用意されている

副業にオススメのクラウドサービス「MakeLeaps」

 副業だから、時々しか見積書や請求書を出さないという人にほど、バックオフィスの効率化はオススメだ。作業間隔が開くと、ワークフローが身についていないためにミスしやすくなる。  こうした課題をすべて解決してくれるのが、クラウドサービスだ。全データはクラウドにあるのでファイルの管理作業が不要になる。個数や単価さえ間違えなければ、合計や税金の計算も完璧。書類としての体裁は完璧で、ミスも防げる。  筆者が利用しているのは、「MakeLeaps」というサービスだ。当然、有料プランがメインとなるのだが、無料のフリープランもあるのでまずはチャレンジしてみよう。筆者はPCのブラウザで作業しているが、個人だとスマホで操作したい人もいるだろう。そこで今回は、スマホの画面で手順を紹介する。

「MakeLeaps」のWebサイトを開き、「無料で試してみる」をタップする

請求書の作成画面。必要な項目に入力していけばいい

 単価と数量を入力すれば計算は自動で行ってくれるし、消費税の内税/外税/非課税を切り替えたり、消費税率を変更することも可能。通貨や数量の単位も変更でき、備考欄も用意されている。不要な項目があったり、独自項目を追加したい場合は自分でテンプレートを作成してもいい。
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完成したら…
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる

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