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皐月賞はジョッキーで買え! 道悪のデムーロ&大一番の池添に大注目!

 いよいよ今年も牡馬クラシックが開幕する。競馬ファンにとっては待ちに待った季節の到来である。引き続き無観客での開催となるが、むしろこの状況下で開催できていることが奇跡に近いといえよう。娯楽の多くが中止を余儀なくされる中で、数少ない”生き残り”でもある競馬が盛り上がることに期待したい。  むしろ、自宅にいる時間が多くなり、久しぶりにネット投票で……という方も大勢いるだろう。そこで今回は日刊SPA!でもお馴染み、先日、『競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書』(ガイドワークス)を上梓した競馬予想家のTARO氏に皐月賞を大予想してもらった。 競馬記者では絶対に書けない騎手の取扱説明書

荒れ馬場はジョッキーにとって腕の見せどころ

 今週末の皐月賞は第80回を迎える節目のレースでもある。もちろん馬も大切だが、『騎手の取扱説明書』を書き終えたこともあり、今年はジョッキーに注目してみたい。というのも、土曜日の中山は大雨。ただでさえ2連続開催の最終日となる皐月賞は馬場が荒れやすいが、そこにとどめを刺すように雨が降るので、例え当日は晴れても、荒れ馬場は確定的だ。  馬場が荒れると、馬にとっては当然のことながら走りづらくなる。表面がボコボコしてノメる、滑る、躓くといった事象が起こりやすくなるのだ。そこで、重要なのが騎手。騎手にも条件による得手不得手があり、特に馬場が悪くなると浮上する騎手、逆にマイナスになる騎手が出て来る。

道悪の鬼・デムーロに注目

 雨で荒れ馬場になったとき、まず注目したいのはダーリントンホールに騎乗するミルコ・デムーロ騎手だ。  デムーロ騎手はもともと道悪に強く、日本ダービーを制したネオユニヴァースとのコンビでも馬場が悪いインを突いてただ一頭伸びて来たように、ボコボコした馬場でもノメらせない技術がある。コパノリチャードで制した高松宮記念や、キセキで制した菊花賞のように、泥んこ馬場を伸びて来るのは得意中の得意だ。今年騎乗するダーリントンホールは恐らく人気面でも中穴程度だが、荒れ馬場になればチャンスは広がる。今回はデムーロ騎手得意の外枠(7枠13番)からのスタートになるので、まずはスタートに注目。仮に多少出遅れても焦ることはない。デムーロ騎手の出遅れは日常茶飯事で、「外枠&出遅れ」のデムーロはよく来る。オマケに得意の荒れ馬場になれば注目度は上がるはずだ。

藤岡康太の逃げが展開のカギ

 もう一頭、注目したいのは藤岡康太騎手騎乗のキメラヴェリテ。  こちらは馬というよりは鞍上の気合の先行策に注目。藤岡康太騎手はもともと差しが得意なジョッキーながらも、最近は積極策が増加中。先週の阪神牝馬Sではトロワゼトワルに騎乗し、何が何でも譲らないといったレースぶりでハナを奪っていた。騎手がキャリアの中で変化をしていくのはよくあることで、今回騎乗するキメラヴェリテとのコンビでも、前走は何が何でもの姿勢でハナを奪い10番人気ながら2着と健闘。今回も陣営は逃げを示唆しており、7枠14番から積極策を打てば、レースのカギを握る存在になる。荒れた馬場の外枠からこの馬が前に行くと、内にいる先行馬は厳しくなるだろう。
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危険な福永、怖い池添
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上手いか下手かは関係無い。馬券に利用出来るかどうかだ!
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