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皐月賞はジョッキーで買え! 道悪のデムーロ&大一番の池添に大注目!

競馬ブロガー・TARO氏

競馬ブロガー・TARO氏

危険な福永、怖い池添

 そこで、今度は危うい存在になってくるのが福永祐一騎手騎乗の1枠1番コントレイル。  3戦3勝の2歳王者で恐らく今回も人気だが、土曜の雨で内が悪くなる上に、外からキメラヴェリテが逃げる展開はマイナスになる。福永騎手自身、毎年100勝以上をしているように上手いのは間違いないが、極端に馬場が悪くなると同騎手の非力さが弱点になる。上手く外寄りに持ち出したいが、人気ほど楽な戦いにはならないとみる。  逆に面白いのは、池添謙一騎手騎乗のヴェルトライゼンデだ。池添騎手といえばとにかく大舞台に強いことで有名だ。これまでのJRA・G1勝利数は通算25勝。これは岩田騎手と並ぶもので、G1での勝率が10%超というのも、通算G1・77勝、勝率14%超という武豊騎手を別格とすれば、驚異的な数字と言って良い。その武豊騎手ですら通算4100勝以上を誇るキャリアで77勝。池添騎手は通算1100勝ほどのうちG1・25勝だから、いかに大舞台に強いかがわかる。決して常に人気馬に乗るわけではないが、昨年もインディチャンプでマイルCSを制覇、一昨年もブラストワンピースで有馬記念制覇など、毎年G1のどこかで存在感を示して来る。野球でいえば4番打者ではないが、7~8番で打率は2割台半ばでもホームラン30発を放つ助っ人……かつてヤクルトにいたヘンスリー・ミューレンのような存在だ。  騎乗するヴェルトライゼンデは、父ドリームジャーニー。ドリームジャーニー自身も池添騎手が騎乗し有馬記念&宝塚記念という両グランプリを制しており、父仔2代のG1制覇を果たせるだろうか。

皐月賞の注目馬&危険馬は?

 以上をまとめると、今年の皐月賞は恐らく馬場の内側は芝の塊が飛び散るような荒れ馬場になる。その中で、外の14番枠から思い切って先行する藤岡康太騎手騎乗のキメラヴェリテの動きにまずは注目。そして、その動きと内が悪い馬場によって苦しくなる可能性がある福永騎手騎乗の1番枠コントレイル。もしかしたら出遅れるが、タフな馬場を力強く走るデムーロ騎乗の13番ダーリントンホール。大一番に滅法強く、恐らく一発ホームランを狙ってじっくり運ぶ17番ヴェルトライゼンデ。  競馬はサラブレッドという乗り物を騎手が操る競技であるから、これらの馬を操る騎手たちの動きにも注目してみてほしい。当欄の結論としては、狙いはダーリントンホール&ヴェルトライゼンデ、危険なのがコントレイルということになるが、果たして……。
※最終的な結論はブログ『TAROの競馬』にて無料公開予定。
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