カーライフ

中古フェラーリの相場はコロナ禍の今どうなっているのか?

コロナ禍に人生初のフェラーリ2台持ち

 民間調査会社の予測によれば、5月18日に発表される今年1月から3月の日本のGDP=国内総生産は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で年率換算3~6%台のマイナスになるそうです。4月から6月はさらに落ち込み、20%を超える厳しいマイナスになるという予測も出ています……。そんななか不肖、永福ランプ、中古フェラーリを増車し2台体制にしました!
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FERRALI 348GTS

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

新型コロナウイルスで景気が減速しても中古フェラーリは買っても大丈夫な理由

 読者のみなさまにはまったくどうでもいいことですが、私儀、つい先日、中古のフェラーリを買い足しました。フェラーリを買うのは通算13台目ですが、今回は初めてのフェラーリ2台持ち! 新たな旅立ちであります。幅ギリギリの自宅車庫に、まったく役に立たないクルマが2台縦に並びました。役に立つクルマは近所の月極駐車場です。  もちろん私がフェラーリを1台持とうが2台持とうが、本当にどうでもいいことですが、「こんな時期にフェラーリを買って大丈夫なのか?」と思われることでしょう。  私が、348GTS(支払い総額990万円)の購入を決めたのは3月下旬で、納車は4月5日。前者は世界の株価がドン底まで暴落した時期で、後者は安倍総理が緊急事態宣言を行う寸前でした。あれよあれよという間に、新型コロナの状況は猛烈な勢いで悪化していきました……。  ただ、株の暴落はあまり気にしてませんでした。それは、リーマン・ショックの経験があったからです。
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かつては不人気フェラーリの代名詞だった348も気づけば相場がじわじわと上昇中。外出自粛でほとんど乗ってませんが、フェラーリは所有しているだけでシアワセになれるので問題なし! ちなみに328の後継が348で、さらに後継がF355。2台止めのわが家の駐車場には、前に328GTS、後ろに348GTSが止まってます

 リーマン・ショック時、フェラーリなどの超高級スポーツカー相場も暴落。投げ売りが続出しました。しかし暴落したのは、投機目的のバカ高フェラーリ。ほとんどが億超え中心の希少なクラシックモデルや限定モデルなどで、あとは最新モデル。そのはざまに位置する、庶民でもギリギリ買えるような底辺フェラーリ(1000万円以下)は、ほとんど影響を受けなかったのです!  なぜかと言いますと、そういう底辺モデルには、投資家は絶対手を出さず、ベンチャー経営者がチャラチャラ乗り回すこともない。ただひたすら、純朴なるカーマニアの愛と欲望に支えられているからです! ベイエリアのタワマン相場はドンと下がっても、杉並区の一戸建てはあんまり下がらないみたいなもんか。
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フェラーリは値段が下がりづらい?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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