恋愛・結婚

コロナのせいでスピード破局?遠距離恋愛の相手が住む九州に引っ越したら…

 社会人の決断には、思い切りも必要だ。結婚や同棲、大きな引越しなど、人生の転機になるイベントは、場合によっては仕事にも関わってくる問題のため、なかなか重い腰を上げづらい。  しかし、思い切った決断も吉と出るか凶と出るかは分からない。上手くタイミングが合えばラッキーだが、後で痛い目を見ることもある。  園田里奈さん(仮名・30歳)は、今年4月に思い切った引っ越しをしたという。遠距離恋愛の彼氏が住む九州圏への移住を決断したのだ。

遠距離中の恋人が住む地方に転勤

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写真はイメージです(以下同じ)

「SNSを通じて知り合った彼氏はまだ付き合って半年しか経っていないけれど、離れて暮らしていてもマメに電話をくれる気配りのある優しい人でした。自分も年齢的に、次に付き合う人とは結婚も考えたかったし、何より彼の近くに住んでいたい気持ちも強かった。  引っ越しを決めたのは、じわじわとコロナが東京を脅かし始めていた3月。会社から異動の話が来たのがきっかけでした。関東で生まれ育ちましたが、十分東京は楽しんだし……異動なので会社の経費で引っ越しできて、それでいて彼のそばで暮らせるならいいかなと考えました」  左遷ではなくキャリアアップに繋がる異動転勤で、遠距離恋愛の恋人のそばに引っ越しできるとなれば、条件的にも上々だ。北関東出身で家族のもとから大きく離れるのは初めてだったそうだが、たまたまきた転勤の話が恋人の住まう地域だったとなれば「これもタイミングか」と思い切って引越しを決断したという。 「会社の経費による引越しなので、彼とすぐ同棲できる大きな家に引っ越し、というわけにも行きませんでした。彼の家は街の中心から離れた土地だったので、彼の職場から徒歩5分くらいのところに家を借りることにしました。  彼は自営業で、バーを数店舗経営していました。仕事が終わるのは平均夜の2時過ぎで、毎日距離のある家まで帰るのは大変だろうと思い、彼の家のそばよりも、彼の職場の近くを選んだんです」
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飲食店経営の恋人との早すぎる破局
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1992年生まれ・フリーライター。ファッション誌編集に携ったのち、2017年からライター・編集として独立。週刊誌やWEBメディアに恋愛考察記事を寄稿しながら、一般人取材も多く行うノンフィクションライター。ナイトワークや貧困に関する取材も多く行っている。自身のSNSでは恋愛・性愛に関するカウンセリングも行う。

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