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70歳母の引っ越し先はヤクザマンション。母を守るために息子は…?

「高齢の母のためを想い、便利な場所への引っ越しを提案しました」

70歳の母をどうにか説得

高齢者

写真はイメージです(以下同じ)

 会社員の昭雄さん(仮名・45歳)の母は今年で70歳。普段から健康に気を遣った生活を送っていたそうだが、昨年末に転倒したことをきっかけに、身体の不調を訴え始めたとのこと。  それまで住んでいた環境は車がないと不便なこともあり、昭雄さんとしては、徒歩やバスで楽に生活できる場所へ移ってほしいと考えていた。 「住み慣れた場所を離れるのが嫌だった母を説得するのに3か月もかかりました」  選んだのは駅チカのマンションで、1人暮らし向け賃貸物件。家賃は10万ちょっとと決して安い金額ではなかったが、スーパーまで徒歩で3分、病院や公共施設まではバスを利用できる。駅前ということもあり、飲食店も多く、賑やかな一面も。 「母も、“ここなら良さそうね”と喜んでいました。私としても満足のいく引っ越しだと思っていました。あの件があるまでは…」

マンション前に“怖い人たち”がたむろしている…

 ある日、昭雄さんは母からこんな相談を受けることに。 “毎日のように深夜から早朝にかけて、大きな声で男の人たちが笑っている。不気味で怖い”  心配になった昭雄さんは、一晩、母のマンションに泊まることにした。そこで見た光景とは。 「ヤクザっぽい男性が5人ほど、マンション前の広場でたむろしていたことがわかりました」 ヤクザ 一見すると怖い風景に思えるが、昭雄さんの考えはポジティブだった。 「逆に、不審者とかがマンションに立ち入らないのでは?と。就寝時間帯の声は気になるかもしれませんが、防犯面としてはアリなのではないでしょうか」  しかし昭雄さんの母は、“怖い”と言い続けたそうだ。そこで1週間ほど母のマンションに泊まり、様子を見ることに。 「確かに笑い声は聞こえてきました。でも耳栓をすればいいですし、慣れの問題かなって思いましたね」  しかし宿泊最終日、事件は起きてしまう。
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近隣にはヤクザ事務所が。同居提案も妻激怒
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